記事入力 : 2011/01/20 08:00:39
拉致:「田口八重子さん、昨年末時点で生存」
共同通信、「日本政府が情報入手」と報じる
北朝鮮に拉致された日本人・田口八重子さんが、昨年末時点で生存しているとの情報を日本政府が入手した、と共同通信が19日に報じた。
共同通信は「韓日両国政府が昨年末、北朝鮮関連の消息筋から『田口さんが北朝鮮・平壌の万景台区域のチャングァン通りにあるアパートに住んでいる』との情報を入手した」と報じた。田口さんは、1987年に起こった大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員に対し、北朝鮮で日本語を教えた李恩恵(イ・ウンへ)と同一人物と断定されている。しかし、北朝鮮はこれまで日本側に対し、田口さんは1986年7月に交通事故で死亡した、と説明してきた。これに対し、日本の拉致被害者の家族らは、北朝鮮が大韓航空機爆破事件を隠蔽(いんぺい)するため、田口さんが生存しているという事実を隠している、と主張している。
同消息筋はまた、1978年にソウル市内で行方不明になった高校教師のイ・サンムンさんなど、韓国人の拉致被害者二人が、田口さんの住むアパートに住んでいるとの目撃証言があるほか、別の韓国人男性が田口さんと結婚している可能性がある、と語った。
東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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