3年前、前任地の熊本の繁華街でのこと。女子高生の後をぴったりつける男を見つけた。気が弱そうで、暗そうな若い男。手にするスポーツバッグは、ちょうどスカートの下に--。
「何してるんですか」と尋ねた。「何もしてないですよ」「カメラ入ってるんじゃないですか」「入ってないですよ」「見せてくださいよ」。男は突然、走り出した。追いかけたが見失った。
興奮しながら、警察署に電話した。男は捕まらなかった。旧知の警官からは「逆上する場合があるので詰め寄るのは危険。そんな時こそ、すぐに110番を」と言われた。
今度、そんな場面に遭ったら、110番して警官が来るまで泳がせておこうと心に決めている。まだ、その機会は巡ってきていない。
〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2011年1月19日 地方版