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終業式直後「どうして」=女子生徒3人は同級生−通学先の校長ら会見・福岡

終業式直後「どうして」=女子生徒3人は同級生−通学先の校長ら会見・福岡

 福岡県太宰府市でワゴン車が池に転落した事故で死亡した井手綾美さん(17)、石原瞳さん(18)、末吉泰子さん(18)の3人が通っていた県立八女農業高校(福岡県八女市)では25日午後、高山謙一校長(58)が記者会見し、2学期終業式の翌日早朝に飛び込んだ悲報に「取り返しのつかないことになって非常に残念。きのうのきょうなので、どうして…」と沈痛な表情で語った。
 同席した待鳥順二教頭(55)によると、3人は生活科学科3年の同級生で、高齢者介護や保育のヒューマンサービスを勉強。井手さんは病院の看護関係の仕事、末吉さんは専門学校に、それぞれ就職と進学が決まり、石原さんは歯科助手の就職先を探していた。3人とも部活動はしていなかったが、1年の時から同じクラスでそれぞれ明るく活発。「仲良しグループで、よく一緒に話したり遊んだりしていた」という。
 高山校長は「終業式で『健康に気を付けて、1月11日の始業式にいい思い出つくって笑顔で会いましょう』と話したばかりなので非常に残念」とやるせない様子で話した。
 待鳥教頭は「生徒指導の教諭が日常生活について深夜の外出などはしないようにと指導していた」と説明したが、3人と同乗者との関係やなぜ福岡市へ向かったのかは「分からない」とした。
 同校は緊急職員会議を開き、27日に全校生徒を登校させて交通安全を呼び掛けることを決めた。教諭らがPTAなどへの連絡に追われる中、担任の女性教諭は激しく落ち込んでおり、会見にも同席できない状態だったという。(2010/12/25-16:21)

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