エボルタ号:東海道五十三次走破 ニッケル水素電池だけで

2010年11月22日 19時27分 更新:11月23日 11時17分

東海道五十三次を走破した「エボルタ号」と喜ぶスタッフ=京都市中京区の三条大橋付近で午後3時35分、南敦子撮影
東海道五十三次を走破した「エボルタ号」と喜ぶスタッフ=京都市中京区の三条大橋付近で午後3時35分、南敦子撮影

 繰り返し充電して使えるパナソニックのニッケル水素電池「充電式エボルタ」の動力だけで「東海道五十三次走破実験」に挑戦していた車両型ロボット「エボルタ号」が22日、ゴールの京都・三条大橋に到着した。東京・日本橋を9月23日に出発し、約2カ月で約500キロを完走した。

 大八車を引いた旅人姿のエボルタ号は、単3形のニッケル水素電池を計12本搭載し、1日1回の充電で早朝から日没まで走り続けた。箱根の山越えではモーターの不調で走行を一時中断する苦難もあったが、先月28日には名古屋市で開催中だった国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)のイベントで充電池の性能をアピールした。

 エボルタ号を開発したロボットクリエーターの高橋智隆さんは「沿道の応援でエボルタ号の調子がどんどん上がった。あっという間の2カ月間だった」と、08年の米グランドキャニオン登頂、09年の仏ルマンサーキット24時間完走に続く3度目の快挙を振り返った。【南敦子】

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