中国新聞
(02.03.16)
頑張れ!! 広 陵
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中京大中京戦「広陵らしく」
緊張せず冷静保つ

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中京大中京の嶋主将(左)と健闘を誓い、握手する広陵の黒川主将

 十五日、大阪市であった選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会で、三年連続十八度目の広陵は第五日第3試合で五年ぶり二十七度目の中京大中京(愛知)と対戦することが決まった。

 初戦の相手が中京大中京に決まった瞬間も広陵の黒川栄次主将は 表情を変えず、静かに受け止めた。「高校名と戦うわけじゃない し、相手の力がまだ分からないので特に何も感じませんでした」と 淡々と話した。その上で「相手に合わせるのでなく、思い切りのい い自分たちの野球をするだけです」と力を込めた。

 会場では他校の主将たちと談笑するなど終始リラックス。大阪入 りを前に友達から「ゆっくり応援に行ける第3試合がいい」と頼ま れた。望み通りの結果に「これでグラウンドの選手だけでなく、ア ルプスで応援してくれるみんなとも一緒になった全員野球ができま す」とほほ笑んだ。

思い切って挑戦
―広陵・中井哲之監督―

 相手は超ウルトラ強豪校。楽な試合にはならないだろう。勝つと すれば接戦でしかない。対戦相手が決まった以上、向かっていくほ かない。引いたくじが一番良いくじと思い、思い切って自分たちの 野球をしたい。


やりがい感じる
―中京大中京・大藤敏行監督―

 広陵は名前、実力とも全国に鳴り響く骨のある相手。伝統校同士 の対戦に責任とやりがいを感じる。投手を中心にした守りがカギに なる。試合まで間延びや練習のしすぎがないように注意し、いい試 合をしたい。

中京大中京の横顔

 五年ぶり二十七度目の出場を誇る古豪。投打に安定した戦いぶり で、昨秋の東海大会を制した。

 投手は技巧派の左腕中根、140キロを超す速球が武器の右腕深 町と、特徴の違う二人が中心。菅原、丹羽、大島が中軸の打線は、 チーム打率3割4分8厘。20試合で52盗塁と機動力も備え、1試合 平均得点は出場三十二校中2位の9・5点と破壊力がある。



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