中国地方政府に隠れた債務、今後焦げ付く可能性=全人代財政経済委員会委員
[北京 14日 ロイター] 全国人民代表大会(全人代)の財政経済委員会委員は、今週ロイターとのインタビューで、中国の地方政府が抱える数十億ドル規模の債務が今後焦げ付く可能性があるとの見方を示した。
全人代財政経済委員会のYin Zhongqing委員は、地方政府には少なくとも10兆元(1兆5000億ドル)の隠れた債務がある、と指摘。こうした債務は何千ものインベストメント・ビークル設立により隠されている、と述べた。
同委員は、地方の景気支援プロジェクのために地方政府が借り入れたこうした債務は、プロジェクトが終了するまでは返済の必要がなく、そのためどの程度の債務が焦げ付くかは明らかではない、との見方を示した。
その上で「世界的金融危機の影響を回避するため2008年末から地方政府が借り入れた多額の債務は、今後中国の発展にとって大きな重荷となる」と述べた。
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