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新幹線トラブル、運行担当者の誤解原因 JR東が謝罪

2011年1月18日

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【動画】JR東日本の謝罪会見

写真:新幹線輸送障害についての会見で、謝罪するJR東日本の宮下直人常務と土屋忠巳・電気ネットワーク部長(左)=18日午後2時30分、東京都渋谷区、山本裕之撮影新幹線輸送障害についての会見で、謝罪するJR東日本の宮下直人常務と土屋忠巳・電気ネットワーク部長(左)=18日午後2時30分、東京都渋谷区、山本裕之撮影

 JR東日本の五つの新幹線すべてが17日に一時運休したトラブルの原因は、運行担当部門がシステム表示の仕組みを知らされておらず、不具合発生と誤解したためだったと同社が18日、発表した。JR東が知らせる必要はないと判断していた。

 18日に記者会見したJR東の宮下直人常務は「人為的ミスだった」と謝罪した。担当者やシステム自体に問題はなかったとしたうえで、表示の仕組みを変えるという。

 トラブルは東北、上越、長野、山形、秋田の各新幹線の運行を一括管理するシステム「COSMOS(コスモス)」で起きた。都内にある新幹線運行本部のダイヤ管理用モニター22台すべてで、各列車の駅への到着予定時刻を示す線が消え、運行指令はシステムの不具合が起きたと考えて全列車を止めた。

 JR東によると、この日朝、雪で福島県内の東北新幹線のポイントが故障し、24本の列車ダイヤを変更することになった。この際、修正必要箇所がシステム上限の600件を超えて線が一時的に消えたという。

 システム部門はこうした表示の仕組みや修正上限数を把握していたが、運行指令は知らされていなかった。また、システム導入から15年以上たち、列車本数は4割増えたのに、上限数は当初のままだったという。

 JR東では15日にも小山駅(栃木県小山市)近くで架線が切れて最大約4時間運休したトラブルが起きた。これは架線の摩耗や劣化が直接的な原因だったが、1年ごとに目視点検する作業員らは架線の異常に気付かなかったという。(宮嶋加菜子、小林誠一)

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