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新幹線ストップ、ソフトに不具合か 到着時刻表示されず

2011年1月18日6時13分

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写真:運行ダイヤを示す線が異常になった「COSMOS(コスモス)」のモニター=JR東日本提供運行ダイヤを示す線が異常になった「COSMOS(コスモス)」のモニター=JR東日本提供

 JR東日本の五つの新幹線すべてが一時止まった17日のトラブルは、運行管理システムのソフトの不具合が原因だった可能性が高いことが、同社への取材で分かった。15本が運休し、124本が最大2時間13分遅れ、影響した乗客は約8万1200人に膨らんだ。

 JR東では15日にも小山駅(栃木県小山市)で架線が切れて信号機も故障。東北、山形、秋田の各新幹線が最大約4時間止まるトラブルがあった。国土交通省関東運輸局は17日午後、JR東に二つのトラブルの原因調査と再発防止を求める警告文を出した。

 JR東によると、トラブルが起きたのは「COSMOS(コスモス)」と呼ばれるシステム。都内の新幹線運行本部室内にあるダイヤ管理用モニター22台のすべてで、到着予定時刻を示す青い線が正常に表示されなくなった。各駅に運行データがきちんと届いているか確認するため、全列車を止めたという。

 JR東は、システムのソフトに不具合があった可能性が高いとみている。列車を止めてテストデータを送ったところ、駅の端末で適正に受信。モニター表示も約30分後には正常に戻った。

 このシステムは2008年12月にも人為的ミスで不具合を起こし、始発から約3時間にわたってすべての新幹線が止まるなど、過去にも何度かトラブルが起きている。ソフト更新など改修直後が大半という。しかし、担当者は「昨年12月のダイヤ改定以降は改修しておらず、今回は心当たりがない」と話しており、ソフトを開発したメーカーとともに調べている。

 JR東は1995年、新幹線網が拡大したためにコスモスを使い始めた。運行管理や情報監視など七つのサブシステムに分かれ、新幹線の運行にかかわるすべての業務を一元管理している。

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