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[25513] 世界が終わる日 ~仮面ライダーと4人の救世主~ 
Name: 仮面の男◆2d160e8c ID:edac7a35
Date: 2011/01/19 04:53
仮面ライダーと他の特撮4人とのクロスオーバーです。



[25513] プロローグ
Name: 仮面の男◆2d160e8c ID:edac7a35
Date: 2011/01/19 23:54
街は崩れ人々は逃げ惑い雷が鳴り響き空は昼間だというのに夜のように暗い。
突如として現われた巨大な怪物。
鋭い角が二本生え真紅の目が光り身体の色は全身濃い緑色をしている。
その怪物が現われた途端、4人の若い男女は目の前が真っ白になった。
目の前が真っ白になったかと思えばそこは何もない真っ白く殺風景が広がる場所にいたのだ。

高校のブレザーを着た少年、白いロングコートを着た茶髪の青年、ベージュのコートに黒い手袋をした青年、どこかの国の民族衣装を着たような少女。
4人の男女は辺りをキョロキョロと見渡す。
4人ともまだ自分達がどういう状況に置かれているのか解っていない。
そんな4人の目の前に現われたのは全身真っ黒い服を着た茶髪の美青年だった。

ブレザーを着た少年がその美青年に言った。

「お前は誰だ!?俺達を元の場所へ戻せ!」

するとその美青年は4人の顔を一人ずつ確認するように見渡すと不気味な笑みを浮かべた。

今度は白いロングコートを着た青年が美青年に言った。

「何が可笑しい?目的は何だ?」

美青年は彼らの言葉を無視するように喋り始めた。

「あなた方は崩壊する地球を救わなければいけません」

そして美青年は一人一人の顔を見ながら彼らの名前を言い始めた。

「鳥羽甲平、最強の昆虫戦士・ビーファイターカブト……冴島鋼牙、魔戒騎士の最高位である黄金騎士・牙狼……結城凱、アウトローの鳥人戦士・ブラックコンドル……メイ、リシヤ族プリンセスにして愛の戦士・プテラレンジャー」

一人一人名前を言われて驚愕し言葉が出てこない4人。

「ある闇の者の侵略により歴史は変わったのです。あなたがたは仮面ライダーと言う戦士達を捜してください。解りましたね?」

そう言って美青年は跡形もなく煙のように消えてしまった。
4人は驚く暇もなく何かが爆発したような眩い光に包まれた。

つづく














[25513] 第1話 始まる旅 ~過去~
Name: 仮面の男◆2d160e8c ID:edac7a35
Date: 2011/01/19 23:46
「いったいどうなってんだよ……」

ブレザーを着た少年の名は鳥羽甲平。
彼はビーファイターカブトとして2億年の眠りから目覚めた悪の組織メルザードと戦っていた。
だが謎の美青年の力によって今までいた世界とは違う世界に来てしまったのである。
その世界は自分がいた世界とはそうは変わりない。
だが建物や人々の服装がどこか古臭く昭和チックなのだ。

「健吾……蘭……博士……先輩……ゆい……俺はこれからどうすりゃいいんだよ……」

そう彼は一度、コスモアカデミアというビーファイターのいわば本拠地へ行ってみた。
そこにはビーファイターとして共に戦った橘健吾、鮎川蘭、そして博士と慕うコスモアカデミアの日本支部長である小山内勝がいるからだ。
しかしその場所には仲間の姿どころかコスモアカデミアすらなかった。
自分の家にも行った。
しかしそこには最愛の妹である、ゆいの姿も自分の家もなかった。
甲平は失望感から途方に暮れて街中をフラフラと彷徨う。
しかし歩き疲れてその場のベンチに座り込んだ。
そこにガタイのよい男が通りかかった。
そのガタイのよい男は甲平を見て立ち止まるとゆっくりと甲平に近づき甲平の横に座った。
そのガタイのよい男は何の前触れもなくいきなり甲平に話し掛けた。

「どうして君は何でそんなに悲しそうな顔をしているんだい?」

「どうしてって……どうせ言っても信じてもらえないよ」

確かに突如、巨大な怪物が現われたかと思うと光に包まれ長髪の美青年に「世界を救ってくれ」といわれ今度は自分が住んでいた世界とは違った場所へ来た……などといっても誰も信じてはくれないだろう……というか甲平本人が一番この現実を信じられないでいた。

俯きこの世の終わりのような顔をしている甲平を見てガタイのよい男は神妙な顔つきで喋った。

「君の気持ちが俺には痛いほど解る。誰にも話せず例えいっても信じてはもらえずその苦しみは自分にしか解らない。だが話せば楽になるぞ?俺はお前の事を必ず信じる」

その男の喋り方には一言一言に重みがあり彼自身もまた大きな悩みや苦しみを感じている事が甲平には何となくではあるが解った。

甲平は何故かは解らないがこの人になら変人と思われようが喋っても良いのではないかと思った。
甲平は一度頷き話す事を決心した。

「俺はビーファイターっていう戦士としてメールザードっていう地球を滅ぼそうとしてる組織と戦ってたんだ」

その話を聞きガタイのよい男の顔つきが真剣になる。

甲平は今まで自分に起こった出来事を全て喋った。

すると甲平の話を聞き終えたガタイのよい男は豪快に笑い出した。

「ハッハッハッハッハッ!」

それを見て甲平は悲しそうな顔して俯く。

「やっぱり信じてもらえないですよね……」

ガタイのよい男は甲平の肩をポンポンと叩いた。

「悪い悪い、信じるよ、その話」

甲平にとっては嘘であろうと「信じる」という言葉が何より嬉しかった。
例えそれが初めて会い名前の知らない人だったとしても。
ガタイのよい男は立ち上がるとその場を去ろうとした。

「ちょっと待ってよ!あんたの名前を聞かせてくれ」

その男は足を止めた。

「本郷猛……君とはまたすぐに会える気がする。それじゃあな」

ガタイのよい男は本郷猛と名乗った。
そして本郷と名乗る男は人込みの中に紛れ姿が見えなくなった。

「確かあの黒い服を着た男は、仮面ライダーとやらを捜せといってたな……よぉし!ウジウジしてても仕方ない!やってやるぜ!」

いつもの明るい甲平の顔に戻った。
そんな甲平のポケットから携帯電話のような物がポトリと落ちた。

「ん?何だこれ?電話?」

甲平はそれを拾い上げ携帯電話のような物を見つめる。
どこからどう見ても携帯電話だがボタンが3つしかない。
とりあえず①のボタンを押してみた。

つづく






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