鎌ケ谷市民の皆さんごめんなさい‐。日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22)=早大=の合同自主トレ期間中のブルペン投球が、一般ファンに「非公開」で行われることが17日、明らかになった。18日に鎌ケ谷ファイターズタウンで初めてブルペン入りする佑ちゃん。過熱する一方の佑ちゃんフィーバーに対する安全上の措置だが、一般ファンには何とも残念な結果となった。
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連日、大観衆が詰め掛ける千葉・鎌ケ谷ファイターズタウンに、ついに“佑ちゃんカーテン”が引かれる。練習後、18日にブルペン入りすることを明かした斎藤佑。鎌ケ谷市民へのお披露目投球になるかと思いきや、皮肉にも今自主トレ期間中の投球練習は「非公開」で行われることになった。
人気過熱によるやむを得ない措置だ。例年新人投手が投球する室内練習場は天気がいい日にはシャッターが開かれ、投球する姿を見ることができた。だが今年はそうもいかない。「混乱も予想されるので。安全第一を考えてのことです」と球団関係者は“完全封鎖”に苦渋の表情を浮かべた。
佑ちゃん人気はとどまるところを知らない。この日も平日にも関わらず1500人が来場。球場周辺をパトカーが巡回するなど入念な警備が行われた。そんな周囲をよそに本人は笑顔を交えて、遠投などで体を動かした。「だんだんと雰囲気に慣れてきました。明日はフォーム、バランスを意識して投げたい」。昨秋の明治神宮大会以来の本格投球を心待ちにした。
練習中には背番号18の先輩となる岩本勉氏(野球評論家)と初対面。この日もピンクのネックウオーマーを着用するなど、毎日色が違う服装に岩本氏から「何着持ってんの?」とツッコミが入ったが、「もうそろそろ尽きます」と周囲を笑わせた。存在感が日増しに高まる佑ちゃん。鎌ケ谷市民にブルペン投球を披露できないのは、本人も残念極まりないはずだ。
【写真】この日の佑ちゃん フィーバーはまだ続く/佑ちゃんがOB・ガンちゃんから激励/佑ちゃんフィーバーに千葉・鎌ケ谷パンク/北島三郎ハンカチNG?佑ちゃんに声援/ダル、佑ちゃんは「人間の質が違う」