がんばれファイターズ

斎藤　力抑え、バランス意識

（01/19 09:12）

　カメラのシャッター音が響く中、斎藤が投球練習を披露した。マウンドから投げるのは昨年１１月の明治神宮大会決勝以来で、２カ月ぶり。捕手は立ち、自身の力の入れ具合は５～６割にとどめ、球数も４０球程度に抑えた。斎藤は物足りなさを感じたまま、プロ初ブルペンを終えた。

　「まだ１月なので、フォームのバランスを意識した。順調だと思いますよ」と斎藤。手応えは口にしたが、チームに慣れることと、春季キャンプに向けた体づくりに軸足を置く時期で、いわば助走の手前だ。自己採点を求められ「採点する段階ではないので分からない」と冷静だった。

　周囲の反応もごく普通。肩慣らし程度と見た五十嵐２軍監督は「バランスは良かった。制球が良さそうなイメージ」と言葉を選び、評論家陣から「キャンプでどう伸びるか」との声が漏れ聞こえた。

　春季キャンプは１軍帯同だが、「普通通りにやって、それを見てもらえれば良い。実力がなければ、２軍でしっかり鍛え直す」と自然体。

　人気先行の印象がある中、「特に格好つける必要はないと思う」と地に足を着けた姿勢を強調した。（実松充洋）

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