県内の昨年の刑法犯認知件数は5189件で、7年連続の減少となったことが県警生活安全企画課のまとめでわかった。戦後最多だった03年9302件と比べると56%にまで減少した。
大きく減少したのは街頭犯罪で、車上ねらい388件(前年310件減)▽侵入窃盗405件(同129件減)▽自販機ねらい57件(同44件減)だった。振り込め詐欺は同23件減の9件(被害金額214万円)となり、件数、額とも全国最少だった。
増えたのは、自転車盗難1143件(同119件増)▽性犯罪31件(同12件増)▽器物損壊639件(同3件増)など。
犯罪の減少について同課は「街頭パトロールの強化や、振り込み詐欺の手口をわかりやすく説明した『鳥取県警察パトロール劇団』といった広報活動の成果」と説明している。
県警は今年、「犯罪の起きにくい社会づくり」を掲げ、より重層的な防犯ネットワークの整備と規範意識の向上を目指している。【加藤結花】
毎日新聞 2011年1月18日 地方版