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見るからにコワモテ、極道チック

●二瓶一将さん

 ベビーフェースVS.ヒール――。昭和のプロレスはこんな単純な図式だったが、今はそうはいかない。いろんなキャラクターのレスラーがマットで暴れ回り、個性的な悪役の方がかえって人気が出るケースがある。プロレス団体「二瓶組」を率いた二瓶一将組長もそんなひとり。姿形は極道そのもの。そして、殴る蹴るの派手な“喧嘩プロレス”でファンの熱い支持を得た。今どうしているのか。

 二瓶さんと会ったのは両国国技館そばにある「ワールドちゃんこ朝青龍」。去年2月、同店を経営する「スモウ・ゾーン・ジャパン(株)」の代表取締役に就いたのだ。

「どう、驚いただろ?4年ほど前、力士のTシャツ作って国技館に卸してたんだよ。そんなことから相撲協会の関係者とコネクションができ、『朝青龍』の名前を借りることができたんだ」

 当初の計画では1号店はアメリカ・ロサンゼルスに出店する予定で、現地法人「SUMO ZONE」も立ち上げた。しかし、経済情勢が好転せず、ペンディングのまま。そこで一足早く両国店をオープンした。

「実は朝青龍の代理人から、早くアメリカに出店するように催促されてるんだ。オレだって一日も早くロスに店を出したいよ。目下、互いに弁護士を立てて話し合ってるところで、オレとしては円満解決を願うばかりだね」

 ところでくだんの朝青龍は今どうしているのか?

「現役の頃はよく食べに来てくれたけど、引退してからはあまり顔を見なくなったね。ふだんはモンゴルに帰ってるみたいだ。政治家になるための準備をしてるんじゃないかな。ASAグループの力はハンパじゃないから、ゆくゆくは大統領も夢じゃないと思うよ」

 風貌は世の極道のイメージのまんまの二瓶さんは喧嘩500戦無敗を触れ込みに96年、プロレスデビュー。99年、プロレス団体「二瓶組」を結成して組長になり、ハチャメチャな“喧嘩プロレス”で人気を得た。

●ホルモン居酒屋、韓国ダイニングをプロデュース

「極道キャラはもちろん、プロレスラーとしてのもんだよ。なのに、警察にホンモンの暴力団員と間違えられたことがある。こんな善良な顔したヤクザがいるかってんだ、ハハハ」

 天龍源一郎、藤原組長、大仁田厚といった大物にも可愛がられた。だが、04年に交通事故の後遺症で第一線から引退。それからは商売の才を発揮し、「スモウ・ゾーン・ジャパン」以外に五反田でセキュリティー会社とデリヘルを経営、さらにホルモン居酒屋「くらんど」、韓国ダイニング「KANTORA」をプロデュースしている。

 また、去年6月には新宿フェイスで行われた、暴走族あがりの連中がステゴロ(素手での喧嘩)するイベントを仕切った。

「全国に暴走族出身の格闘グループが30から40団体あって、練習する道場もろくにないって聞き、ひと肌脱ごうと思ったんだ。ところが、選手だけじゃなく、応援のヤツらも血の気が多くて、所かまわず喧嘩を始めちゃってね。“女子どもが見てるのに、おまえら、恥ずかしくないのか!”って一喝してやったら、すぐにおとなしくなったよ」

 神奈川県藤沢市湘南台にあるキックボクシングジムを友人と買収。総合格闘技道場を設立する準備を進めている。

(日刊ゲンダイ2011年1月17日掲載)


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