ダッチワイフ浮袋の急流下りでおぼれる

　オーストラリア南部、ビクトリア州都メルボルンのヤラ川で、１９歳の男女２人が、ダッチワイフを浮袋にした急流下り中におぼれかけ、救助隊９人、救急車２台、パトカー２台が出動する騒ぎになった。シドニー・モーニング・ヘラルド紙などが伝えた。事故は１６日。増水で濁流となったヤラ川で川下りを始めたが午後４時半ごろ、女性のダッチワイフが濁流にのみ込まれた。

　幸い、女性は水面に出ていた枝につかまったが濁流で身動きはできず、男性と２人で大声で救助を求めた。通りがかった人の通報で救助隊が２人を救助した。女性が抱いていたダッチワイフは「安否不明」。女性の下半身の水着も、なぜか流失していた。

　オーストラリア南部では先週来、洪水が相次ぎ、同州だけで５０人が救助される事態となっている。警察では「大勢が本当に救助を待っており、こんな愚かな若者に人員を割くのは本意ではない」と激怒している。

　［2011年1月19日8時47分　紙面から］