名古屋グランパスが「岡崎南サッカースクール」を4月5日に開くことが17日、分かった。愛知県内で11校目。昨年10月には同県内の東の拠点として豊橋スクールがスタートしたばかりで、昨季、初のJ1優勝を果たしたグランパスは、地域サッカーの育成普及にも力を入れていく。
Jリーグ開幕の1993年に、グランパスは三好スクールをオープンさせ、活動拠点である愛知県全域での育成普及に努めてきた。“サッカーどころ”静岡県の影響が強い県東部への普及はなかなか進まなかったが、08年の岡崎、昨年の豊橋に続き、岡崎南スクールの開校で、本拠地・豊田スタジアムの東側へも着々と地域を拡大している。岡崎市は約37万人と人口も多く、現在、180人が学ぶ岡崎スクールは、入校希望者が待機している。そこで、同市内2校目の開校が決まった。
最近2年はグランパスU−18(18歳以下)からトップチームに昇格した選手はいない。ただ昨年末、U−15(15歳以下)が全日本ユース選手権で優勝するなど、育成の各年代が全国大会に出場し、結果を残している。
節目となる10校目、豊橋スクールの開校イベントにはJ1優勝争いの最中、ストイコビッチ監督が祝福に駆けつけるサプライズもあった。Jリーグの日程が発表されていないため、今回の詳細は未定だが、豊橋校でのサプライズ再現の可能性もある。
スクールはサッカーを通じた人間形成を目的としており、経験の有無や男女を問わず、幅広く生徒を受け入れる。来月1日から25日まで公式サイトとファクスで募集する。問い合わせは名古屋グランパスサッカースクール事務局=(電)0561(36)4455=まで。 (伊東朋子)
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