フェリーくるしま・フェリーはやとも2 (小倉〜松山) 【関西汽船株式会社】 評価:★★★ |
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関門海峡を通過する’唯一’の定期フェリー | ||||||||||||||||||||||
フェリーはやとも2(小倉港) |
小倉〜松山間を結ぶ夜行便。早朝5時入港のため、かなりの寝不足になりそうなダイヤだが、小倉港では7時までの船内休憩が可能。一時期2等にリクライニングシートの席を別料金で設置していたが、人気がないので女性専用の普通の2等室に改造、夜行便で椅子席は人気がないことが証明された例だと思う。平成15年5月から小倉港の乗り場が「浅野」に変更となり、少しだが小倉駅から遠くなったので注意。今年の夏は、久々に昼の臨時便が運航される。 昭和62年就航。総トン数4200トン。 (利用時期:平成22年7月) |
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Cabin〜船室は快適か? | ||||||||||||||||||||||
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Public Space〜営業施設・公室は充実しているか? | ||||||||||||||||||||||
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Infomation〜船内案内・感想など | ||||||||||||||||||||||
(NEW)別府航路の等級呼称がダイヤモンドに合わせさせられてカタカナになってわかりにくくなるなか、本船は昔ながらの等級制の呼称なので永年親しんだものであるのでわかりやすいので良い。ダイヤモンド式のカタカナは嫌だという関西汽船の抵抗が感じ取れる。しかし、「特等B」については他社と比較した現代の水準から考えると不適切なのではないか?と感じる。運賃はそのままでも良いので「特1等」や「1等A」の方が適切に感じる。また、2等寝台「D」の記号がいまだに残っているが意味不明。(就航時は「S」だった。)「2等寝台」とした方が良いと思う。同じ社内でカタカナに変更するような大掛かりで面倒な事をやっているのだから、この位の変更はできると思うものだが。 (NEW)パンフレットが「フェリーさんふらわあ」共通のものの配布がようやく始まり、「さんふらわあ」でない本船も掲載されており、船室写真が実際のベッドメイクの状態で撮影されたものとなっており、改善されていた。 (NEW)小倉港では5時入港後、7時まで船内休憩が可能。ただし、HPや時刻表等になぜか記載が見当たらない。せっかくの良いサービスなのにPRしないのは勿体ない。ただし、入港前からチャイムありの放送が頻繁に流れ、騒がしいので個室であっても安眠は期待できない。お茶を飲んだりテレビをみたり程度の時間と思っていた方が良い。車の場合は一旦車の下船が必要。下船は入港直後はタラップが掛けられるが、徒歩下船が終わるとすぐに外す。その後、大型車の下船が終わるまで一時下船ができなくなり、大型の下船が終わると車両甲板に掛けた舷門から下船可能になる。舷門には甲板手が当直に座っており、下船するときには挨拶をしてくれた。 屋台や売店の食事のメニューが以前より充実していた。じゃこ天うどん(愛媛名物)やごぼう天うどん(九州名物)、とんこつラーメンのように地域性を感じるメニューの他、早朝は阪九フェリーの影響だと思うがパンの販売も行っていた。短時間の航海にもで夜遅い乗船にもかかわらず乗船直後は多くの人で賑わっていた。価格も決して高くはないと思う(割安ではないけど)ので、利用者からそこそこの支持があるのだと思う。 出港後は船長からの挨拶と明日の天気の放送があった。個室の放送スイッチを切っていたはずなのに、一斉放送で流れてきたので驚いたのだが、この取り組みは乗客に安心感、信頼感を与えると思うので大変良いことだと思う。 何かトラブルがあったのだとは思うが携帯電話を浴室に持ち込むのは、盗撮、盗聴の誤解を招くのでやめるように放送による注意喚起があった。という事で、今回はお風呂の写真は諦めた次第。女性浴室への持ち込みは特に誤解を招く行為であり、やめるべきと感じる。 年間を通じて旅客が多い割には個室が少ないので、部屋定員で乗らないと特に週末は相部屋の確率が高いかも?せっかく上等級を買って本当に相部屋になるぐらいなら2等寝台の方が良い。対策としては一旦、2等寝台で乗船して、船内で相部屋にならないかを聞いてみてから等級変更するのが賢明。以前、船内で変更してみた所、案内所の女性従業員は、こちらの意図をよく理解したうえで嫌な顔ひとつせずに好意的に対応してくれた。(船内の等級変更差額にも原券の割引がそのまま適用されるので安心を!) 上等級の部屋構成が客のニーズに合っていないのでは?通常時期はほとんどの部屋が1〜2人の客だったようで、6人部屋や4人部屋にあまりニーズはないと思う。定員以下の人数で2等寝台ではなくわざわざ上等級に入る人の心理は部屋占有を期待しているわけで、本当に相部屋でも構わないという人は滅多に居ないと思う。次の船を建造するときは「SFにしき」のように、狭くてもいいので、2人部屋や1人部屋を中心に設置してほしいと思う。 新造船は皆、「さんふらわあ」塗装となってしまった関西汽船の中で唯一、昔ながらの涼やかな緑色の塗装で残る船。次期代替船では「さんふらわあ」ではなく、この伝統の緑色の塗装が残ることを期待したい。 関門海峡を通過できる唯一の国内定期フェリーである。(注:関釜フェリーがあるぞと指摘しないでねw)夜ではあるが、関門橋の下の早鞆瀬戸(はやとものせと)を通過するのは迫力ある操船を楽しめる。また、ドック時期には臨時の昼便も運航されており、これなら昼間の関門海峡&瀬戸内海の船旅を満喫できる。 |
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更新履歴 | ||||||||||||||||||||||
H18.07.09 船室写真(1等、2等寝台D、2等)を追加、特等Aを差し替え。「はやとも2」ラウンジの写真を追加し、かわりにエントランスの写真を削除。特等Aの情報を確認。 H19.06.18 公室の写真を差し替え。2等寝台の情報を追加。サービス体制の再確認。 H20.03.02 特B、1等、エントランスの写真を差し替え。 H21.05.15 サービス体制の確認と若干の修正。ラウンジの写真を差し替え。 H22.07.20 写真の差し替え、サービス体制の確認、他。 |
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