ニューくにさき (徳山〜竹田津)
 【スオーナダフェリー株式会社】
 評価:★
近い!中国〜九州のバイパス航路


         ニューくにさき (竹田津港)
山口県周南市(旧徳山市)と大分県の国東半島にある竹田津港を結ぶ航路。徒歩ではなかなか利用しにくい航路なのだが、車の場合、大分県側の道路事情がイマイチではあるが、陸路を使うよりかなりの近道になるので利用価値は高いそうだ。船内は古く、何も設備はないので、乗り物と割り切って利用するものとして期待しない方が良い。近年、広島と別府を結ぶ高速バスが本航路への乗船を開始した。

平成6年就航。総トン数700トン。
(利用時期:平成19年6月)
 Cabin&Public Space〜船内は快適か?
運賃表には1等の記載があるのだが、本船の船室は2等のみとなる。
等 級  設備・感想など
客 室 ・船首側に椅子席と、小さなエントランスを挟んで船尾側に座敷席となる。
・船首側の椅子席は禁煙、椅子は正直あまり良くない。
・船尾側の座敷席には灰皿があり喫煙可能。箱型の枕あり。
エントランス ・エントランスには以前営業していたと思われるの売店の跡があるが、現在は営業していない。
ゲーム室 ・後方にゲーム室があり、数台のゲーム機と、椅子、テーブル有り。(以前はなかったので増設した模様)
・冷水器、カップ麺の自販機あり。
自動販売機 ・ジュース120円。ビールの自販機があるが販売停止。
・他にカップラーメンの自販機あり。
公衆電話 ・テレホンカード専用のみ。
トイレ ・トイレは和式のみ。
分煙の状況 ・今日の喫煙者の過剰な排除ではなく、前部の椅子席のみが禁煙席で、座敷席やエントランス、ゲーム室には昔ながらの大きな灰皿があり、喫煙可能。
客室(椅子席) 客室(座敷) エントランス
 Infomation〜船内案内・感想など
竹田津側のアクセスが、車でないと厳しい面があり、乗客はほとんどが車利用なのだが、どちらの港にもわざわざ旅客用タラップが用意されており、車両甲板を歩くことなく安全に乗下船できる。(JR宇佐駅からのバスが寄るのだが、イマイチ接続が良くない。)一方、徳山港は新幹線の駅の目の前と徒歩でのアクセスも良好。

広島と別府を結ぶ高速バス「ゆけむり号」(1日2往復)がこの航路を利用している。このバスを使えば不便な竹田津港へも便利にアクセスできる。ただ、このバスを利用した場合、フェリーへの乗下船は全てバスに乗ったままとなり、乗船時は車両甲板から客室へ移動、下船は車両甲板から乗車となる。船体や船内の撮影をしたいヲタには不向き。

船内には接客要因は居らず、自動販売機のみの営業となるのだが、港の窓口にはその旨の掲示があり、また港の売店では弁当などの販売を行っていた。船内設備や営業は皆無に等しいが、航路事情を考えれば止む無しかと思う。

瀬戸内海ではあるのだが、周防灘の一番広い場所を横断するような航路なので、景色はさほど期待できない。広い水域なので波が高くなる場合もあるせいか、他の瀬戸内でよく見かける開口部の多いフェリーとは外観が異なり、車両甲板が密閉されている普通の船型となる。

僚船「進光丸」との配船は毎日入れ替わる。航路事情、船の設備的にも大差はなく、船を選んで乗船する客は皆無と考えられる。ヲタとしては配船がわからないのは辛いが、この会社ではやむを得ないと思う。電話で配船を聞いたら多分、怪訝な顔をされると思う。
   船 室 構 成 合 計
2  等  椅子席104名 座席20名×6区画 エントランス8名 甲板旅客148名 380名

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