おりんぴあ どりーむ (新岡山〜土庄)
 【両備ホールディングス株式会社(両備フェリー)】
 評価:★★★
日本のフェリー離れしたお洒落な内装


         おりんぴあ どりーむ(土庄港)
新岡山港と小豆島の玄関、土庄港を結ぶフェリー航路。両備フェリーと他社も含めて3隻のフェリーが就航しているが、その中で、いや近隣の短距離フェリーのなかでも際立って光るお洒落な船。とても1時間の航海での生活航路の船とは思えず、大型豪華フェリーから個室をなくして公室だけにしたような雰囲気。同社では東京オリンピック開催日に初就航したとの事で、歴代の船名は「おりんぴあ」が付けられているそうである。

平成17年就航。総トン数970トン。
(利用時期:平成21年5月)
 Cabin&Public Space〜船内は快適か?
等級・施設名  設備・感想など
客 室 ・客室は全て椅子席。2人席、1人席、テーブル席、ボックス席など多彩な席が用意されているが、フェリーの定番であるじゅうたん敷きのスペースがない。
ショップ
ラウンジ
・女性の従業員が1名乗務しており、営業を行っていた。
・カウンターに冷水器とグラスがあったが、商品を買った人向けと考えるのが自然かと。
・きつねうどん450円、カレー550円、コーヒー300円、缶ビール350円、足湯用タオル150円など。
自販機 ・ジュース120円。
公衆電話 ・設備なし。
トイレ ・洋式のみだが、便座クリーナーあり。
足 湯 ・煙突の脇に、排熱を利用した足湯の設備がある。利用は17時30分までとの事。
・利用は無料。タオルはショップで販売している。(足湯には100円と掲示があったが、実際は150円だった)
分煙の状況 ・室内は全て禁煙で、外部デッキの灰皿のある場所のみ喫煙可能。
※外部デッキにもセンス良いベンチや100円の望遠鏡、古い舵輪や磁気コンパスの置き物がある。
※車両甲板と客室を結ぶエレベーターあり。
客室(椅子席) 客室(船首側展望) 客室(エントランス)
ラウンジコーナー ショップ 足 湯
 Infomation〜船内案内・感想など
船内の内装のデザインは九州の電車のデザインを行った方のものとの事で、座席や暖簾など、九州新幹線と似た木を利用した和風のデザインにまとめられている。ダサいのが定番である日本のフェリー離れしたお洒落なデザインに驚いた。

この航路は両備フェリー2隻と四国フェリー1隻での運航となる。配船は会社ごとに便は固定されているが、両備フェリーの2隻については毎日交互に入れ替わる。他の船を利用した事はないが、船による設備差が激しいようなので、両備フェリーのHPで本船が就航する便が公表されている。(ちなみに四国フェリーのHPでチョロQの販売を行っているという便が四国フェリー就航便なので、配船は容易に特定できる。)

旅客用の外部デッキから船橋がガラス張りになっているので、中の状況を見ることができる。客としては嬉しいけど、従業員は背後から監視されているようでやりにくいだろうな・・・と想像する。

ぱっと見た感じでは客室は2層あり、最上階が操舵室のように見えるが、室内の客室は1層だけで上の階は多少の囲いがあるものの、外部デッキとなり、総トン数が増えないように工夫されている。

後で知ったのだが、岡山駅〜港までのバスとフェリー乗船券をセットにしたお得な企画商品が販売されている。かもめバスきっぷ1200円。フェリーが定価1000円でバスが480円だから280円お得である。金額は大した事ないが、2割弱の割引率。知らずに定価で利用して、船内の掲示物で知った次第。
 更新履歴
H21.06.01 新規掲載

もどる
トップページにもどる
両備フェリーのHPへ