フェリーかつらぎ・フェリーつるぎ (和歌山〜徳島)
 【南海フェリー株式会社】
 評価:★
鉄道連絡船の雰囲気を残す航路


         フェリーつるぎ(徳島港)
南海フェリーが和歌山と徳島を結ぶ航路。以前は四国側の港は小松島だったが、関西汽船などが運航していた阪神〜徳島航路が明石海峡大橋の開通によって廃止された後、徳島発着に変わった。以前は同区間に高速船も就航していたのだが、関西への旅客輸送については完全に高速バスに取られてしまい、かつてのような賑わいは見られなくなった。

平成9〜11年就航。総トン数2100トン。
(利用時期:平成20年5月)
 Cabin&Public Space〜船内は快適か?
設 備  設備・感想など
グリーン席 ・船首に位置するリクライニングシートの席。船首の展望はあまり良くない。
・グリーン券は船内で購入して席番の札を貰うシステム。
・以前は2等指定として料金1000円だったのだが、グリーン席に改称され500円に値下げされた。
・不正利用防止の為とは思うが、売店のモニターで室内の様子が常時監視されている。
・「フェリーかつらぎ」のシートは安っぽいので良くないかと思う。(新造時はりんくう航路に就航しており、全席が2等として開放されていたが、この航路に来てからグリーン席となった経緯がある。)
2 等 ・ごく普通の大部屋。禁煙。箱型の枕あり。
・エントランスの椅子や、甲板のベンチ席も多数。
・室内に監視カメラが数点。
売店
案内所
・短距離の航路ながら女性の客室乗務員が乗務しており、充実した売店を営業している。
・売店が営業しているが、出入港作業時や食事時?など一部不在となる。夜間の便では営業なし。
・弁当の種類が豊富。南海フェリーのHPに紹介されている。
・先着10名に保証金500円で膝掛け毛布を貸し出すらしい。(繁忙期は不可)
・給湯 給茶器あり。紙コップ無料。
自販機 ・ジュース130円、ビール(小)300円、(大)400円。カップラーメン、アイスクリームあり。
・煙草の自販機は撤去されていた。(売店で販売)
トイレ ・和式、洋式の両方あり。
分煙の状況 ・以前、売店前にあった喫煙コーナーはなくなり、デッキでのみ喫煙可能に縮小されている。
グリーン席(フェリーつるぎ) 2 等 エントランス・売店
 Infomation〜船内案内・感想など
(NEW)燃料費の高騰と他交通機関との競合により、「フェリーくまの」を減船して減便したうえ、深夜の便をトラックが少なくなる週末休航としている。

かつては和歌山港駅では南海電車と四国連絡の乗客で賑わったのだが、現在では関西〜徳島間では高速バスが圧倒的に強いので、乗り換え客も少なくなり寂しくなった。高速バスのほうが、圧倒的に早くて乗り換えなし。これでは勝てません。(南海も安い往復券を発売しているが・・・)駅から船への長い通路がかつての国鉄連絡船の雰囲気を思い出させてくれる。

以前、予約なしで車で乗り場に行ったところ、乗船待ちの車が長蛇の列で積み残されてしまった。延々と待たされて次の便に乗ったが、係員の態度が窓口、駐車場、船内と会社全般に渡って「乗せてやる」という感じで横柄だった記憶があり、その後しばらくこの航路を利用しようという気を失せさせていた。(橋が架かる前は殿様商売だったようですから・・・)

乗船時間が2時間位と中途半端なのだが、2等が大部屋中心で、椅子やテーブルは売店前のわずかなスペースしかない。(デッキのベンチは別!)この程度の乗船時間ならもう少し椅子席やテーブル席が多いほうが良いかと思う。

HPやパンフレットでは本州側南海電車との接続については親切な案内があるが徳島側の公共交通機関アクセスについてはバスとあるだけで時刻表が掲載されていない。徳島側のバスは徳島市営となるが、時刻を一緒に掲載してくれると便利だと思うが。(徳島市営バスの駅前のターミナルにはフェリー時刻表あり)

乗船開始時刻は出港の15分位前と、かなり直前にならないと乗船させて貰えない。電車の接続時間はけっこうギリギリなので仕方ないのかも?

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