おれんじ7 (大阪〜東予) 【四国開発フェリー株式会社】 評価:★★★★★ |
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東予発着に縮小されてもサービスでカバー | |||||||||||||||||||||||
おれんじ7 (備讃瀬戸東航路) |
大阪南港〜東予間を下りは夜行、上りは昼行で運航するフェリー。船内は阪神〜四国間の航海では乗船時間が短すぎると感じる程快適で、上級船室の数も多い。従来は新居浜まで運航されていたが、燃料費高騰対策として利用の少ない東予〜新居浜間の運航を取り止めた。新居浜発着がなくなり航海時間が短くなり、下りの東予入港は早朝6時10分となるため、7時まで船内で休憩することができるサービスがある。 平成6年就航。総トン数9900トン。 (利用時期:平成23年1月) |
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Cabin〜船室は快適か? | |||||||||||||||||||||||
※個室の船内案内冊子がなくなっていた。 ※部屋写真を充実させました! |
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Public Space〜営業施設・公室は充実しているか? | |||||||||||||||||||||||
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Infomation〜船内案内・感想など | |||||||||||||||||||||||
(NEW)分煙についてやや遅れている感がある。私は今は喫煙していないが、極度に隔離して狭い場所のみに喫煙場所を限定する事は反対なのだが、本船は逆に緩すぎの感がある。スカイラウンジやテレビコーナーで禁煙と喫煙を半分ずつに分けても意味がない。マルチホールを喫煙室に変更しているので、窓のある広い場所で座って喫煙が可能になっているので、もう少ししっかりと分煙した方が良いのではないかと感じた。トイレにまで灰皿があるが、これは不要かと思う。(吸殻をトイレに流されるよりは灰皿を置いたほうがいいとの判断?) (NEW)公衆電話が廃止されていた。携帯電話の普及と、瀬戸内海でほとんどの海域で携帯電話が利用できる現状なら、やむを得ないと感じる。高額な基本料金の節約にもなる。電話ボックス跡地に廃止の案内と携帯電波マップを掲示してはどうだろうか? 高速道路の値下げの影響なのか、従来は混雑していた筈の週末の夜行便ですら、とてもすいている印象を受けて驚いた。(数回だけの乗船で客の増減を判断するのは難しいが) 関西から愛媛県へは高速道路を利用すれば5〜6時間で行けるようになり、その上大幅値引きとなってしまったのでわざわざ船を利用する人が少なくなったのだと思う。単なる移動手段でなく快適な宿泊施設としての付加価値があると思うので、それをPRして高速道路に負けずに頑張ってほしいと思う航路である。 乗船名簿について、以前は記入項目が多岐に渡りくどい感じがしていたのだが、様式が簡略化されており、住所については市町村名までの記載でよくなった。また文字が大きくなり見やすく書きやすく改善されていた。 平成19年のダイヤ改正により、東予〜新居浜間の運航がなくなり、出港時刻が早くなるなど、コスト削減のための苦肉の策だと思う。下りは東予止まりとなり、従来は新居浜下船だと朝がゆっくり過ごせたうえ、車両運賃が若干安くておいしかったのだが、それができなくなった。かわりに東予港で7時までの船内休憩ができるようになり、車両の場合でも窓口で申告すれば船内休憩できる。徒歩の場合は船内休憩を利用しても壬生川駅までの無料バスが利用できる。(松山、今治、新居浜方面は入港後すぐの発車) せっかくの船内休憩の時間、6時10分着の7時までの休憩で、やや中途半端な気もする。従業員の就労時間の都合もあろうかと思うし、贅沢な要望かも知れないがエイトと同様に8時ぐらいまでできると嬉しいと思う。エイトでは大阪での船内休憩の時間が延長されたので、好評なら延長もあるかも?と期待している。 レストランは深夜の出港にもかかわらず盛況であった。似たような時間帯に出港する並行他社を利用することもあるが、深夜の出港時のレストラン利用者はまばらなのに、この会社はいつもお客さんで賑わっている。この混雑が利用者から好評である証だと思う。船内としては良心的な価格でおいしいと思うので、持ち込みをやめて是非利用してほしい。 予約なしで特等以上の個室を使うと、乗船後に乗組員が部屋までお湯の入ったポットを届けてくれるのだが、以前は部屋に不在の時は通路に置いたままであったのだが、今はドアの下からカードを入れて「この券を持って案内所へ」との事。通路の床に置きっぱなしにせず、手渡ししようとする誠意を感じることができるのだが、予約なしで購入する(私はほとんどそう・・・)部屋も何部屋かはあると思うので、事前にある程度は予想してポットを部屋にセットしておいてはどうだろうか。 船内での酒類の販売規制が強化されていた。レストランや売店では一定時刻を過ぎると酒の提供を行わないし、遅くまで飲んでいる人には運転するかを確認するかも?との事。さらに自動販売機は深夜時間帯に販売停止となる。酒の販売がこれ以上厳しくならないようにドライバー様には節度ある飲酒を望みたいもの。 1等や特等Bに相部屋の可能性を承諾して貸切料金なしで利用するときの窓口や船内での説明は「今のところは誰も予約が入っていませんが、もし後からそれでもいいというお客さんが入ってきたら相部屋になります」との事。まだ空き部屋があることも教えてくれた。すいているのに「相部屋になる!」としか言わずに脅して貸切料金をとろうとする会社もあるなか、客の立場にたった現実的な説明は好印象。 以前は夏季に乗船すると特等以上の個室では冷たい麦茶が用意されていて個人的には好感を持っていたのだが、ポットのなかは通常時期と同じ熱いお湯であった。好みが人によって分かれるかも知れないが、私は冷たい麦茶の方が良かったなと思う。 雨の日に乗船すると待合所から船までの間でビニール傘を貸してくれる。フェリーでここまでやる会社は少ないと思うので、とても好感度が高い。(傘を配っていたのは接客とは関係なさそうな部署の人で、大変だなあと思った。) 本船には乗用車での利用が多いのだが、カーデッキでの乗組員の態度の良さは、他社から比べると特筆に価する。ふつう、フェリーのカーデッキといえば、怖そうなおじさんか 無愛想なじじいに命令形で叫ばれながら駐車するイメージがあるが、この会社の場合、乗下船時に出入り口で作業責任者らしき人が、1台1台に会釈をしてくれ、奥のほうの誘導員も接客態度が非常に良い。客室ばかりを豪華にするのでなく、また事務部ばかりが接客をするのでなく、全乗組員で客を大切にしようとする意気込みを感じることができ、非常に気持ちよかった。 個室のドアには禁煙マークが貼られており、船室は個室も含めて全て禁煙と厳しい。短い折り返しの時間での船内清掃となるので、室内で喫煙されると臭いが抜けないという事情があるのだと思う。煙草については異様に厳しいのだが、何故かペットについては個室の場合は室内への持込を認めるという「?」な対応となる。(一応、カゴから出すなとあるが、正直に守っている人は少ないと思われる。)ペットの臭い消しや毛の清掃など、きちんとした清掃がなされているのか疑問。 乗組員の船内巡視体制がしっかりとしている。深夜でもかなりの頻度で乗組員が船内巡視を行っていた。おおげさかもしれないが、物騒な世の中なので、客に「見せる」巡視が乗客に安心感、信頼感を与えていると思う。 東予というと松山から遠いイメージがあるが、徒歩の場合は東予港から高速道経由の松山ゆきのバス(高速バス仕様の車)が接続していて非常に便利。他社を利用して松山観光港から路線バスで行くよりも快適で、乗換え回数は変わらない。他社より運賃は割安でサービスは格段に良い。関西から愛媛に行くならぜひお勧めしたいフェリーである。また、クルマの場合は愛媛県のみならず、寒風山トンネルを経由すれば高知方面へも意外と便利。 船内での等級変更を促進する写真付きの上級席の案内板があった。2等からだけでなく各等級からの差額がすぐわかる表があるのはとてもわかり易い。写真は1枚だけでなく様々な角度から撮影している。 |
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更新履歴 | |||||||||||||||||||||||
H19.08.28 船室、公室の写真を充実させました!他、サービス体制の再確認。 H20.02.17 ダイヤ改正による変更の調査。(今回は諸般の事情で時間に余裕がなく調査が不十分かも知れません) H21.05.03 船内写真の一部を差し替え、サービス体制の確認。 H23.01.08 サービス体制の確認。感想の追加。 |
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