さんふらわあ さつま/きりしま (大阪〜志布志) 【株式会社 ダイヤモンドフェリー】 評価:★★★★ |
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相次ぐ改善で、好印象に! | |||||||||||||||||||||||||||
さんふらわあ さつま(大阪南港) |
まだ世間がバブルだった頃に登場した船で、現在「さんふらわあ」を名乗っている船のなかで設備的には一番豪華「だった」船なのだが、公室が閉鎖されていたり、臨時席スタンバイのため、残念ながらすべては活用されていない。船内は「地中海の風」をテーマに、’さつま’は南スペイン風に、’きりしま’は南フランス風の色調で内装されているらしい。平成19年、旧社名ブルーハイウェイライン西日本より、新社名ダイヤモンドフェリーへ合併。高速道路割引に対抗して数々の企画で頑張っている。 平成5年就航。総トン数12400トン。 (利用時期:平成22年12月) |
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Cabin〜船室は快適か? | |||||||||||||||||||||||||||
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Public Space〜営業施設・公室は充実しているか? | |||||||||||||||||||||||||||
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Infomation〜船内案内・感想など | |||||||||||||||||||||||||||
(NEW)船内の放送等ではただ単に「さんふらわあ を御利用頂き・・・」と言っていたようだが、せっかく「さつま」「きりしま」という鹿児島にちなんだ立派な船名が付いているのに,、そこをPRしないのは勿体ないと思う。星の案内の掲示物も「さんふらわあ航海士」としかない。有名な「さんふらわあ」の部分だけ強調したいのかも知れないが、せっかく船ごとに内装が違うのだから、乗り比べたくなるように船名をフルで呼んでPRしてはどうだろうか? 以前は割高感のある強気の運賃設定で、しかも船室貸切料金がぼったくりとも言える75%だったのだが、近年は各種割引運賃を新たに設定したり、割安な企画商品を次々に販売、また貸切料金が50%に値下げされる等、数々の改善に取り組んでいる。個人的には船室貸切料金の値下げは大変嬉しく感じ、貸切料金にも割引が適用できるので子供運賃との逆転現象という理不尽な矛盾が全て解消され、不満を持たずに気持ち良く払うことができるようになったため印象が良くなった。画期的な改善に感謝するとともに、従来割高な貸切料金が納得できないという理由だけで大変厳しい評価をしていた事についてはお詫びしたいし、今後は応援していきたいと思う。 ファーストの4人部屋については繁忙期以外は2〜3人の場合でも貸切料金を免除する企画を行っているのだが、逆に相部屋の可能性を承諾しての利用や1名での利用が禁止され、企画期間外は必ず貸切料金が必要となる。まあ、窓付きのシングルがあるので仕方ないかな。また、デラックスA及びBのソファーベッドについては3人目は半額で利用できるように改善されている。(更新前に半額になる筈と記載していましたが、誤りでした。お詫びします。) 船室等級の呼称がカタカナに変更された。個人的には従来の特等、1等のような名称の方が等級の順番がはっきりわかるし、船らしくて好きなのだが、何でもカタカナにするのが最近の傾向なのか?カタカナの方が親しみ易いのかはやや疑問もあるが、カタカナにした会社の中では、スタンダードとかカジュアルとか妙な名称が一切なく、最もスッキリとした名付け方だと感じた。旧1等AをファーストAとせずにデラックスBとして、どちらかと言えば旧特等(デラックスA)に印象を近付けた点や、飛行機でイメージの悪いエコノミーという語を使用しないのはセンスがあると思う。船内の掲示物やルームキーなどの表記は既に修正されており、シールで貼るようなけち臭さはなく、きちんと新替されていた。 船内案内冊子が大変充実している。立派な表紙付きで、営業時間や客室備品の案内等が丁寧に解説されている。英語のページもあるのは親切。また、上等級だけでなく、共用ではあるが、相部屋のクラスにも設置されていたのは特筆に価する。 鹿児島市内直行のシャトルバスを運行している。徒歩客の利便性を向上しようとする採算度外視のサービスだと思う。フェリー乗客専用という事で予約が必要。繁忙期以外はガラガラの感じで、はたしていつまで持つか?売上げ増のためには志布志の街中のどこかに停車して、フェリー客以外の利用も受け付けた方がいいような気もする。チラシには記載がないが回数券(2枚3200円、4枚5600円。6枚7500円)もあるそうだ。期限等はよくわからないので問い合わせを。 旅客が歩く外部デッキは錆だらけでろくにメンテをしておらず、車両甲板の白ペンキは黒ずんでおり、照明も薄暗く、薄汚れて汚い船内に驚いた。コスト削減のため船体のメンテナンスにお金をかけたくないのはわからなくもないが、優雅な「さんふらわあ」の船名が泣いているような気がするのは気のせいだろうか?以前、汚れが気になった客室のじゅうたんや壁紙は張り替えられており、改善されていた。 あまり積極的にはPRしていない(したくない?)ようだが、入会金無料で誰でも入れる「さんふらわあカード」会員へなんと3割引もの割引特典を行っている。カードの発行は即日ではできないので、早めに申し込んでおいた方が良い。 案内所は深夜は緊急用電話を残して閉鎖されるのだが、ゲーム機、自販機のトラブルは朝にしてくれとの事。そういうトラブルはすぐに言わないと真偽が怪しくなるので、朝になってからでは嘘をついているようで言いにくいと思う。「お金に関するトラブル」に対して自分達が起こされたくないから朝迄待てという姿勢は接客業として如何なものかと思う。 船内には季節を感じる飾りつけがあり、また、季節に応じて時々イベントも行っている様子。客の多い日限定なのだろうが、夜発朝着で寝るだけの夜行便で、ちょっとしたイベントでもやろうという姿勢は好印象かな。 燃料油価格の高騰のあおりを受けて、貨物需要が少なくなる週末に航海時間を1時間長くして航海速力を落として燃料を節約しようという苦肉の策に出た。貨物に影響を少なくするためなのは理解できるがダイヤがややこしい。1時間延着の方はわかるけど、1時間早発の方は知らずに乗り遅れたりする人も居そうで混乱があるかも。 船室の構造は上等級が窓側で、2等と2等寝台が内側窓なしという極めて公平な構造となる。等級順(つまりお金を払った順)に窓を配置していることは好感。ただ、2等と寝台の乗客が利用する通路が、一部上等級と共通となる部分があるため、騒音の問題があるかと思う。中央部の船首尾方向に2等用の通路を設ける構造とすればさらによかったと思う。 乗客が滑って怪我をしたトラブルがあったからだと想像するが、船室備え付けのスリッパは滑りやすいので外部デッキとレストランでは履くなという掲示と放送がしつこかった。(MyスリッパやサンダルならOK?) 個室のテレビで航行位置(緯度、経度まで出る)と速力が地図上に表示されるので面白い。そういえば、他社で、位置ではなく時間で適当に航行位置を示していた所があったような気がするが、これは予定航路からズレるので本物? 大阪南港でフェリーターミナル駅とかもめ埠頭間の無料送迎バスが廃止された。徒歩の乗客については実質的には値上げとも思えるが、利用した日の徒歩の旅客は少なくやむを得ない面もあるかと思う。市バスは本数がかなり少なくなり不便なので乗船前や下船後の予定には余裕を持ったほうがいいかも?下船直後のバスは隣の他社と入港が重なり、とても混雑することがあるので、座りたければ1つ前のバス停まで歩いてから乗車すると良い。 |
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更新履歴 | |||||||||||||||||||||||||||
H18.12.31 公室の写真追加、及びサービス体制の確認と若干の加筆 H19.03.25 1等Aの写真、情報を追加 H19.11.25 ダイヤモンドフェリー合併に伴い、サービス体制の確認。 H21.07.02 評価を減点。非常口バッテリー期限についての苦言他を削除 H22.03.02 評価を4に加点。デラックスA、ツーリスト、スナックの写真を差し替え。アダルト放送についてのコメントを削除、他。 H22.12.20 デラックスB和室の写真を掲載。(スペースの都合上ツーリストベッドを削除) サービス体制の確認。 |
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