フェリーおおさか・フェリーきたきゅうしゅう (大阪南港〜新門司) 【株式会社 名門大洋フェリー】 評価:★★★ |
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レストランをバイキング方式に変更 | |||||||||||||||||||||||
フェリーおおさか(大阪南港) |
大阪と北九州(新門司)間を結ぶ航路で古い方の2隻が第1便に就航する。早朝入港で一般旅客にはやや利用しにくいダイヤなのだが、渋滞を回避できるのでトラックドライバー様の利用は多い。完全な夜行便なので、旅客設備は最小限なのだが、特等船室だけは、非常に豪華で快適で2便船よりも広くて快適。逆にいえば公室が簡素なので豪華な部屋で寛いでくれとの事だと思う。燃料高騰対策のため、減速に加えて貨物の少ない週末の減便も行われている。 平成4年就航。総トン数9300トン。 (利用時期:平成22年3月) |
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Cabin〜船室は快適か? | |||||||||||||||||||||||
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Public Space〜営業施設・公室は充実しているか? | |||||||||||||||||||||||
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Infomation〜船内案内・感想など | |||||||||||||||||||||||
(NEW)1等の貸切料金無料のキャンペーンを実施している。4人部屋は2人以上なら、2人部屋なら1人でも貸切料金なしで占有しての予約が可能。驚いたのは1等2人部屋で予約していたのだが、その便は空室が多いからという事で、向こうからわざわざ窓付きの4人部屋に変更してくれた。貸切料金なしで予約できるのでも十分にありがたいのに、すいているから窓付きの広いお部屋にどうぞという姿勢は特筆に価する。上等級の利用率が低いようなので、1便限定でもいいので、特等にもキャンペーンが拡大されたらより嬉しいと思う。 (NEW)ポイントカード会員へポイント2倍のキャンペーンを実施している。高速道路割引対策で週末の割引運賃(25%)もあるのだが、併用は不可。ポイントカードの還元率が2倍になれば10%分となるので、会員なら目先の週末割引(25%)よりも、やや割高だが会員割引(20%)で乗船して、後で利用券を貰った方が少しだけお得かな。但し、貸切料金については週末割引は適用されるが、会員割引は適用不可と、ややおかしな面があるので、利用形態をよく検討してどちらを利用するか選択した方が良い。(子供運賃に会員割引が、貸切料金でも週末割引が適用されるのだから、インターネット割引や会員割引も適用しないと不公平だと感じる。改善をお願いしたいもの。) (NEW)本船は早朝の入港となるのだが、下船時にわざわざ「船内に残る事はできません。」と放送案内していた。阪九フェリーの早朝入港便が船内休憩のサービスをやっているから念を押す意味もあるのだろう。この航路の場合、2便もある訳だから、早起きが嫌な人は2便を利用すればいいだけの話であって、わざわざ従業員の時間外勤務をやらせてまで船内休憩のサービスをやる必要はないと思う。中九州航路の大阪早朝入港便がなくなったので、大阪入港1番乗りの本船は、大阪下船後、遠くまで行く場合の利用価値は高いと思う。 (UP)新門司港は徒歩の場合アクセスが不便なので、門司駅および小倉駅と無料送迎バスを運行している。(門司駅のバス停が裏口に変更されているので注意!)ただし、このバス、学生のサークルや老人、某宗教団体のグループなど、中途半端な人数のグループとあたると最悪で、閑散期でも非常に混雑して辛い思いをする場合がある。ただ、この送迎バスの運転手、たいてい同じおじさんなのだが、発車前に客の方を向いて挨拶をしてくれ、大変気持ちが良い。バスの混雑による不快感を大幅に緩和してくれる。 昨年より、レストランが従来のカフェテリアからバイキング方式に変更され、スナックが廃止されていた。レストラン禁煙の件も含めて、お得意様であるドライバー様の利用状況にどう影響するかが気になるところ。バイキングの価格は関西〜九州航路のバイキングでは標準的な1500円だが、個人的にはあまり印象は良くなかった。(以前なら酒なしでの私の夕食予算は1000円強だった。) 冷凍バイキングになってしまって残念だというのが私の感想。 船内放送では、特に放送案内がない時でも消灯まで音楽を小音量で流し続けている。個室でテレビを見たり眠ったりするのにやや耳障りに感じた。かといって放送音量を切ると必要な放送が聞こえなくなる。一方、録音による放送案内は音量が小さく、聞こえ辛いかと思う。 インターネット予約が改善され、従来は特2等までしか利用できなかったのだが、阪九同様に1等以上にも拡大され、上等級でもインターネット予約割引が利用できるように改善されていた。ただ、予約の枠は別なようで、インターネットで×でも電話したらあっさりと取れることも。 燃料節約のための減速航行により平成19年10月からの早発に加え、平成20年10月からは、トラックの少ない週末、土曜日の上り1便と日曜日の下り1便を休航することになった。連休や繁忙期には変則もあるようなので、運航ダイヤには御注意を。それに伴ってか、従来はあまり配船の公表には積極的ではなかったこの会社だが、配船表をHPで公表したり、チラシを配布したりしている。 個室の禁煙室を増やしたり、レストランを完全禁煙としたり、禁煙化が加速しており、喫煙はエントランスの喫煙コーナーのみに制限される。(ドライバーサロン等は不明) 特にレストランの完全禁煙化は、他社でやってはみたものの、常連であるトラックドライバー様の強烈な苦情や売上減に負けて分煙にするのが傾向なので、果たしていつまで持つか疑問。 たまたまかも知れないし、個人差はあるかも知れないが、予約の電話応対が素晴らしく良かった。また、次も利用したくなるような気分になり、大変気持ちが良かった。 夕方早めの出港、早朝到着というダイヤなので、一般旅客の利用は2便に比べて少ないのだが、逆に朝の渋滞前に走行したいトラックドライバー様の利用がとても多い。(この傾向は阪九の1便も同じ) 船内の雰囲気はトラックドライバー様の存在感がとても強く独特となるので、家族連れや若い女性には辛いかも知れない。一般客はおまけだと割り切って利用しましょう。 「シティ―ラインカード」に入会して、入会金2000円を払うとその日から旅客・小型トラック以下の車両が2割引となる。つまり、1万円以上の運賃なら、二度と乗らなくてもお得になる。車両の人はは全て、旅客は1等以上なら該当する。さらに、なぜかオレンジフェリーが2割引、九四オレンジフェリーが1割引となる。但し、1年以上乗船しないと会員資格が抹消されるので注意。(正確には13ヶ月後の末日まで) めったに乗らない人には1週間前まで事前購入すれば2割引になる「早期購入割引」や「インターネット予約」の方がいいかと思う。 シティーラインカードが改良されており、従来は1000円未満のポイントは切捨てだったのだが、100円単位まで加算されるようになり、また徒歩の場合同行者へも割引対象がひろがるなど、利用者に有利なように改善されている。但し、レストランや売店など、後から申し出てのポイント加算はできなくなったそうなので注意。 尾道造船建造のフェリーの傾向どおり、本船でも振動が気になる。船首側の部屋ではそうでもないが・・・。 「ゆめ海道」という船内誌があるが、ただの観光案内で面白味に欠ける。観光のみでなく船旅の良さなどの記事も加えて船会社としての特色がほしいところ。阪九の船内誌「のんびりゆこうよ!」の方が興味ある内容だと思う。 関西と北九州を結ぶ航路として、並行する阪九フェリーに’比べて’みると関西側の発着港(大阪南港)の立地は良いが、船内設備に関しては最小限でやや物足りなさがある。単なる交通機関として便利さを選ぶなら名門大洋フェリー、船旅を楽しむなら阪九フェリーというふうに使い分けると良いと思う。 ターミナル窓口には船内での駐車に自信がない人は申し出るように大きな掲示があった。おそらく運転に慣れていない人が事故を起こしたからだと想像する。フェリーの車両甲板は暗く、狭く、怖いのが相場なので、運転の苦手な人を駐車しやすい場所に誘導するとかベテランの誘導員をつける配慮があれば初心者にとっては嬉しいもの。 案内所や展望浴室には緊急用連絡のインターホンがあるが、「事務員A」「B」「C」の3つのボタンがあり、どれかを押してくれとの事。何かあったら誰が起こされるか客が決めるという乗組員にとっては恐ろしいシステム?心理的には一番上の「A」が多いと想像するが。 浴室とトイレには「美化点検表」があり、イラスト付きの点検項目と時刻、担当者等が記載されていた。適当に作ったものでなく、しっかり印刷されたもので好印象。そういえば阪九フェリーにも似たようなものがあった。どちらが先に始めたのかは知らないが、よい取り組みかと思う。 乗用車の乗下船だが、乗船時はドライバーのみ。下船時は同乗者も同時下船OKだが、車両甲板は狭いので徒歩で降りてもいいよとの事。下船時に部屋から早く追い出して並ばせるような嫌がらせがなかったのは好感。 |
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更新履歴 | |||||||||||||||||||||||
H18.10.24 公室の写真追加 H19.10.07 船室の写真追加、他サービス体制の確認 H20.10.27 船内写真の一部を差し替え、他サービス体制の確認 H21.03.23 評価を2点に減点 H22.03.17 評価を3点に加点 |
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