広島バス(広島市中区)は、JR広島駅と南区などを循環するバス路線「旭町線」の一部ルートを見直し、運行計画の変更届を中国運輸局に提出した。同路線では昨年4月、同社のバスが自転車の中学生に接触し死亡させる事故が発生。現場を含む狭い生活道路を避ける形で、新たなルートを設ける。
事故が起きた南区翠3丁目の市道は幅約7メートルと狭く、バスと対向車の離合が難しい。同社は運行に危険が伴うと判断。現場を含む「西翠町」―「西旭町」の約1キロ区間を運行ルートから外すことにした。
新ルートは「比治山橋」から国道2号を経由し、「旭町」で折り返す。新たな運賃の認可も申請しており、7月以降に新ルートに切り替える。
変更後は現行の「東翠町」のバス停が廃止される見通しで、同社は周辺住民にチラシを配布するなど周知を進めている。
【写真説明】事故現場付近を通行する旭町線のバス
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