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余震続く宮城野部屋“お家騒動”

2011年01月18日
スポーツ

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【相撲】最強横綱に思わぬ難題が降りかかっている。単独トップの横綱白鵬(25=宮城野)は6連覇へ向けて順風満帆そのものに見えるが、所属する宮城野部屋では場所前の“お家騒動”の余波が今も続いているという。

 6連覇へ突っ走る白鵬が所属する宮城野部屋では場所前の師匠交代騒動の余波が今も続いているという。その一つが「後援会問題」だ。 かつて宮城野部屋には横須賀市を拠点にする強力な後援会が存在していた。ところが元十両金親(41=現熊ヶ谷親方)が師匠に就任すると、後援会側が指導力などに異議を唱えて反発。白鵬の個人後援会に鞍替えした。
 今回の師匠交代を機に後援会は再び部屋全体を支援する組織としての復活を検討。横須賀での巡業や夏合宿を復活させる案もあるが、現時点では「待った」がかかっているという。後援会の服部眞司会長(77)は「まだ何も変わっていない。金親が(協会を)辞めるべきだったのに、残っているから。(巡業や夏合宿の復活は)もう少し様子を見ないことには決められない」と納得がいかない様子で話す。
 実際、元金親は部屋付きの熊ヶ谷親方として残留。今も弟子の指導に当たっている。解雇されるものと思っていた後援会としては「話が違う」ということなのだろう。
 さらに、新たに師匠となった宮城野親方(53=元幕内竹葉山)への部屋の“禅譲”も難航している。熊ヶ谷親方は、これまで通り部屋に居住。宮城野親方が移り住むためには新たなスペースを確保する必要があるが、ここにも難題がある。
 現在も近隣の自宅から部屋に通う宮城野親方は「まだ安治川の荷物が残っているんだ。それを片づけなければいけないし、引っ越しできるのは5月くらいになるかもしれない」とこぼす。昨年まで所属していた部屋付きの安治川親方(37=元幕内光法、現二子山親方)は貴乃花部屋に移籍したが、今も大量の私物が放置されたまま。そのため引っ越しも思うように進まないというわけだ。
 白鵬本人は昨年と変わらぬ圧倒的な強さを見せているが、部屋をめぐる騒動が快進撃に“待った”をかけることにならなければいいが。

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