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九州電力が進めている川内原子力発電所の3号機増設に反対する市民グループが、九電が行った環境影響評価のやり直しなどを求めている裁判の第一回口頭弁論が、18日、鹿児島地裁で開かれ、九電側は全面的に争う姿勢を示しました。
提訴したのは、川内原発3号機の建設に反対する市民らでつくる「川内原発『温廃水』訴訟原告団」です。
訴えによりますと、原告側は、すでに稼動している川内原発の1、2号機から出る温排水が再び原発に取り込まれる「再循環」が起きている影響で、川内原発沿岸の海水の温度が上昇し、漁獲量が大幅に減少しているなどと主張しています。
その上で、九電が3号機建設のために行った「環境影響評価」は、温排水の実態を反映していないとして、調査のやり直しなどを求めています。
18日の第一回口頭弁論で被告の九電側は「温排水の再循環はなく、環境影響評価は法律に基づいて行った」と主張し、全面的に争う姿勢を示しました。
川内原発3号機については、すでに国が事実上建設を認めていて、九電は建設のための準備を進めています。