性的関係を強要、芸能事務所代表を逮捕
ソウル地方警察庁の広域捜査隊は17日、女性の芸能人志願者に「スポンサーを紹介してやる」と持ち掛け、性的暴行を加え、裸の写真を撮った容疑で、芸能プロダクションの代表L容疑者(30)を逮捕した、と発表した。
警察によると、ソウル市江南区ノンヒョン洞で芸能プロダクションを経営しているL容疑者は、昨年4月から9月にかけ、レッスン費を支払う能力がない歌手志願者Aさん(18)=高校中退=に対し、「芸能人として成功するためにはスポンサーが必要だが、スポンサーにはまず、性的関係を持つ場面を撮影して、見せる必要がある」と告げ、Aさんをオフィステル(住居兼事務室)に連れ込んで性的暴行を加え、裸の写真を撮った疑いが持たれている。また、2007年9月から昨年9月にかけ、女優志願者のBさん(22)=大学生=やCさん(25)=無職=に対しても、同様の手口で性的暴行を加え、裸の写真を撮っていたという。
L容疑者は昨年4月、「歌手になりたい」と言って芸能プロダクションを訪れたAさんが、毎月50万-100万ウォン(約3万7000-7万4000円)のレッスン費を支払う能力がないと聞き、「自分がレッスン費を支払い、歌手として育成する」と告げた。しかし、その後6カ月間、歌手になるためのレッスンをさせず、『歌手になるためにはスポンサーが必要で、そのためには性的関係を持たなければならない』『体の管理をきちんとしているか確認しなければならない』などと話して、Aさんに性的暴行を加えた。
警察の調べに対し、L容疑者は「芸能人志願者と性的関係を持ったり、裸の写真を撮ったりしたのは事実だが、当事者の同意を得ていた」として、容疑を否認しているという。一方、警察はL容疑者のパソコンから、ほかの女性約10人の全裸の写真が削除されていたことを確認し、これを復旧して、余罪を追及している。
ソン・ウォンヒョン記者