30歳男無差別携帯メールで30人と愛人契約

　携帯電話のインターネットで知り合った女子高生にわいせつな行為をしたとして、警視庁新宿署は７日までに、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で、東京都足立区の無職足利豪容疑者（３０）を逮捕した。足利容疑者は、携帯電話のビジュアル系ロックバンドについて情報交換する掲示板を閲覧し、そこに記載されている少女らのメールアドレスに「愛人契約をしませんか。満足のいく金額を差し上げます。プロフィルと写メを送ってください」とのメッセージを無差別に送信していた。

　逮捕容疑は、昨年６月下旬、誘い文句に応じて、プリントシールで撮影した写真などを送信してきた高２の女子生徒（１６）を豊島区のホテルに連れ込み、わいせつな行為をした疑い。このとき足利容疑者は「私は人材派遣会社に勤めていて、愛人契約の担当。月４０万円で契約するが、今は月末で出金を閉めたので、７月に今回の分も含めて支払う」として別れたという。ホテル代は足利容疑者が支払った。

　この後、足利容疑者は女子生徒にしつこく連絡して会おうとしたが、女子生徒に「お金はいらないから連絡しないでください」と断られた。女子生徒は太めの足利容疑者は好みでなく交際したくなかったという。

　昨年９月、別の女性（１９）が「愛人契約したのに４０万円を支払わない」と新宿署に相談。その女性が女子生徒と知り合いで、同様の被害を受けていたことから逮捕に至った。足利容疑者は「３００人ぐらいにメール送信して３０人と会った」と供述しているが、会った女性に金を支払ったことは１度もなかったという。同署では余罪があるとみて厳しく取り調べている。

　［2011年1月8日8時7分　紙面から］