2011年 1月 17日
記録的大雪で高齢者の日常生活に懸念
強い冬型の気圧配置が続き真庭市蒜山では観測史上最高の大雪となりました。岡山県北では高齢者の日常生活に影響が懸念されています。各地の最大積雪量は真庭市蒜山上長田で、観測史上最高の137センチ、新見市千屋で62センチ、津山市で23センチとなっています。この大雪のため津山市など7つの市町村で34の公立の小中高校が臨時休校しました。真庭市蒜山中福田では年末からの雪と合わせて多いところで、2メートル近い積雪となっています。このまま放っておくと家が倒壊し、人命に関わる危険性があるとして市の要請を受けた地元の消防団が17日午後1時から1人暮らしの家で屋根の雪おろしをしました。中福田地区の181世帯のうち45世帯が1人暮らしか65歳以上の高齢者で、消防団では、倒壊の危険性がある10世帯について今週中に雪かきを終えることにしていますが、この大雪で高齢者の日常生活に影響が懸念されています。

丸亀町商店街G街区再開発事業 起工式
高松市の中心部にある丸亀町商店街のG街区にホテルやマンションなどを建設する再開発事業の起工式が17日、行われました。関係者約200人が出席した起工式では、再開発組合の植村博理事長などがクワ入れし、工事の安全を祈願しました。丸亀町商店街の南端で国道11号線沿いにあるG街区の再開発事業は、1.2ヘクタールの敷地に12階建ての東棟と13階建ての西棟の2つのビルを約150億円かけて建設するものです。施設には買い物客などがゆっくりくつろげる600平方メートル余りの広場が設けられるほか、ホテルやマンション、商業施設などが入居します。G街区再開発事業は埋蔵文化財の調査や建設業者の変更などで3カ月遅れの着工となりました。再開発組合では工期を短縮するなどし、予定通り来年3月の完成を目指すことにしています。

総社市・AMDAがブラジル被災地へ派遣
南米ブラジルを襲った豪雨による洪水で600人を超す死者が出ていることを受け、AMDAは総社市と合同で被災者を支援するため18日、職員を現地に派遣することにしました。AMDAの菅波代表と総社市の片岡市長らが会見して明らかにしたものです。多くのブラジル人が暮らす総社市ではAMDAと協定を結んで多文化共生の街づくりを進めていて、今回初めて海外の支援活動に乗り出します。派遣されるのは総社市の職員で多文化共生推進員の譚俊偉さんとAMDAの本部職員の石岡未和さんの2人です。2人は総社市やブラジル人の有志からの義捐金を持って18日夜、関西国際空港を出発し、現地で医療支援などの調査にあたることにしています。

福祉用のロボットスーツ 岡山県内初導入
福祉用のロボットスーツが岡山県内で初めて岡山市の介護施設に導入されました。下半身に装着し、障害者や高齢者の体の動きを助けます。ロボットスーツ「HAL」。岡山県出身の工学博士、山海嘉之さんが開発し2008年から法人向けにリース販売されているもので、岡山市の介護施設ハートフルきらめき荘が県内で初めて導入しました。脳出血の後遺症で左半身が不自由になり、立ったり座ったりするにも介添えが必要だという、施設の利用者、石田さんがHALを装着します。HALは、装着した人の意志をくみ取ります。人間が体を動かそうとする時に脳から筋肉に伝わるわずかな電気信号を下半身の18カ所に取り付けたセンサーが感知。信号に応じて、筋肉が動くと同時に、股関節や膝の関節部分に内蔵されたモーターが動き、動作をサポートします。5年のリースの場合、リース料は月額約16万5000円。この施設では、大勢の利用者のリハビリに役立てたいとしています。

丸亀ハーフマラソン 招待選手発表
来月6日開催される香川丸亀国際ハーフマラソン大会の招待選手が17日、発表されました。ハーフマラソンの種目に招待される選手は女子が17人、男子が31人のあわせて48人です。女子はおととしの北京オリンピック1万メートルの銅メダリストでトルコのエルバン・アベイレゲッセ選手や大会記録を持つ福士加代子選手が出場します。一方、男子は去年のアジア大会のマラソンで優勝した韓国のジ・ヨンジュン選手やおととしの大会で優勝したメクボ・モグス選手、日清食品グループの佐藤悠基選手など国内外のトップアスリートが出場します。大会は来月6日、丸亀競技場付設の日本陸連公認コースで開催されます。