■EGHOOPとは?
EGフープのEGとは、東金の直訳=EAST GOLDの略です。
なぜ、東金でフープなのか? というと、これには深い訳があるのです。
話は日本でフラフープが大ブームになった昭和33年にさかのぼります。
この年、アメリカで大人気となったフラフープが日本に上陸したのは10月中旬のこと。大手デパートが販売を開始したことで話題となり、正規輸入品は予約がなければ買えないほどの人気となりました。構造が簡単なだけにコピー商品もすぐに出回り、日本のあちこちで大流行となったわけですが、なぜか黒いウワサがついて回りました。「フラフープで遊びすぎて腸ねん転になった」とか「胃に穴があいた」とか。ついには「回しすぎて死んでしまった少年がいる」というウワサが出回り、ここでいち早く反応したのが東金市立東金小学校(当時)でした。
昭和33年11月23日、「フラフープ禁止令」を全国に先駆けて発表し、これが全国紙に掲載されたことでますます、「フラフープは身体に悪い」というウワサに尾ひれがついていったのです。この後、フラフープを禁止する小学校が相次ぎ、結果として、第一次フラフープのブームはわずか2ヶ月ほどであっけなく終わりを迎えたのです。
以来半世紀…。
いつのまにかフラフープは「健康グッズ」として認知され、小学校が備品として購入するようになりました。日本でフラフープの商標を持つメガハウス社によると、販売統計の残っている1987年以後だけでも300万本が売れており、コンスタントに毎年10万本近く売れるロングセラー商品なのだそうです。最近ではダイエットのためのツールとしても人気上昇中とか。
根拠のないウワサに振り回され、ブームを葬り去る原因をつくってしまった東金市としては、フラフープへの謝罪と鎮魂(?)の意味も込めて、ここで新たなフラフープの遊びを提案することになりました。
ただし、健康一辺倒ではなく、そこはかとなくサブカルチャー的なニオイもするような、遊びの提案を…。
それがフープを使った新しい格闘技=EGフープバトルです。
強くなりたい人はぜひ、フープ塚にお参りしましょう!
■科学的根拠がなかったのに禁止されたフラフープの悲劇
フラフープ禁止 千葉の小学校
昭和33年11月二十三日付 朝日新聞より抜粋
【東金発】千葉県東金市の東金小学校(実方校長、生徒約二千人)では、二十二日、全生徒に対してフラフープ遊びを禁止すると次のように伝えた。
- 来る二十四日からフラフープを学校に持ってきてはいけない。また校内でフラフープ遊びをしてはいけない。
- 家庭でも、体の弱い、病後の子どもは絶対にやってはいけない。
- 健康な子でも、一度に百回転以上続けてやってはいけない。
学校側の話では、これは学校医と相談上やったことで、来る二十六日のPTA委員会にもはかり各家庭の協力を求めるという。