実践的オブジェクト指向分析入門7

 この記事は、実践的オブジェクト指向分析入門6の続きです。引き続き、業務手順と既存システム(これ以降既存業務システムと表記)の分析を行う理由について書きます。
 2つめの理由は、移行コストを抑えるシステムを企画するためです。私は20代前半の頃、移行コストを考えずに、ビジネス特許を狙える、画期的な基幹系業務システムを提案してしまった事があります。そのシステムを導入すれば、コスト削減はもちろんの事、新しい販売形態を狙える、実に画期的なものでした。ビジネスパートナーの開発サイドの評判は良く、発注会社の経営者の評判も良かったのですが、現場の人々から猛反発を受けてしまいました。その理由は、移行コストが高すぎる事です。私が提案した新規システムは、既存の業務システムとは発想が根本的に違い、現場の人間がついてこられない駄目なシステムでした。そのシステムは、結局お蔵入りとなり、既存業務システムを考慮したシステムを、改めて企画する羽目になってしまいました。
 システムを開発する人間は、自分が持つ全ての情報処理技術の知識と技術を駆使し、自分が最高品質だと思うものを企画しがちです。しかしながら、移行コストが高すぎるシステムは導入出来ません。既存業務システムから乖離しすぎない、現在の状況を考慮したシステムを提案する必要があります。開発者が考える最高のシステムと、現場の人間が考える最高のシステムは違います。エンドユーザーの過去の資産を活かし、移行コストが低く、それでいて既存の問題を解決するシステムを構築するために、既存業務システムを熟知する必要があります。続く...

テーマ : ソフトウェア開発
ジャンル : コンピュータ

コメントの投稿

非公開コメント

No title

こんにちは。
わんくま同盟の中氏から、インドリさんへアナウンスが出ていますよ。

Re: No title

> こんにちは。
> わんくま同盟の中氏から、インドリさんへアナウンスが出ていますよ。
連絡有難う。今確認しました。確かに出ていましたね。
それにもしても、中さんはあの事件と何の関係があるのでしょうか?
私はあの事件と無関係の人間と思っているから不思議で仕方がありません。
私は彼が連絡をしてほしいというから「貴方の団体に所属しているメンバーが迷惑行為をしているので注意するべきだ」と一般論を言っただけです。
その返事で中さんがいきなり訴えると言ったものですから、不思議な事を言う人だと思っていました。
当方の弁護士も首をかしげております。
ちなみに、ブログにコメントありませんでした。
メールについては不明です。
もしかしたら、ウイルスメールと誤判定されたのかもしれません。
なんにせよ、無関係な人に連絡するなんて事はありません。
彼にどういう意図があるのか知りませんが、仕事で忙しいので自分のペースで進めさせて頂きます。

連絡ください

いいかげん連絡が来ずに困っております。
至急連絡を取って頂きますようにお願いします。
naka@wankuma.com
080-1455-9728

Re: 連絡ください

中氏へ
何度も言っていますが、部外者である貴方とお話しする事はありません。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
プロフィール

Author:インドリ
みなさん、はじめまして、
コンニチハ。

ボクは、無限の夢(infinity dream)を持つネタ好きな虹色の鳥インドリ(in dre)です。
色々な情報処理技術を啄ばむから楽しみにしてね。

http://twitter.com/indori
は別人による嫌がらせ行為です。
私とは関係ないので注意して下さい。
次はなりすましブログなどをするかもしれませんが、ここ以外でブログをするつもりがないので、ここ以外にインドリのブログがあったとしても無視してください。


何度言っても分からない人がいるので、ここにコメント欄へ書き込むときの注意事項を書きます。


一、社会人としてのマナーをわきまえましょう。
一、妄想に基づく書き込みを止めてください。
一、暴言の類は書かないで下さい。
一、某誹謗中傷サイトの書き込みは彼らの妄想に基づく書き込みですから無視して、ここへ書き込まないで下さい。
一、コメント書く前に他のコメントよく読んでから行って下さい。
一、その他常識的に考えて迷惑なコメントはしないで下さい。


以上のルールを守れない人のコメントは削除します。



利用上の注意
ここに紹介してある文章およびプログラムコードは正確であるように心がけておりますが、内容を保証するものではありません。当サイトの内容によって生じた損害については、一切の責任を負いませんので御了承ください。


執筆したCodeZineの記事


【VB.NETで仮想CPUを作ろう】

  1. VB.NETで仮想CPUを作ろう
  2. レジスタの実装
  3. 仮想CPUのGUI化
  4. テストドライバの改良
  5. CPUの基礎動作の実装
  6. MOV命令の実装
  7. ADD命令実装
  8. SUB命令実装
  9. INC命令&DEC命令の実装と命令長
  10. MLU命令の実装とModR/Mについて
  11. DIV命令の実装とイベント設計について
  12. 機械語駆動式 関数電卓を作ろう!
  13. 機械語駆動式 関数電卓を作ろう! 解答編(前半)
  14. 機械語駆動式 関数電卓を作ろう! 解答編(後半)


【仮想ネットワーク実装でTCP/IPを学ぼう】
  1. TCP/IPの基礎と勘所
  2. ネットワークアクセス層の勘所
  3. インターネット層の勘所
  4. トランスポート層の勘所
  5. アプリケーション層の勘所
  6. セキュリティの基礎と仮想ネットワークの仕様
  7. GDI+と独自プロトコルの定義



【並列化】
インテル Parallel Studioを使って並列化プログラミングを試してみた
並列プログラミングの効率的なデバッグを実現する「Parallel Inspector」


【TBBシリーズ】
  1. インテル スレッディング・ビルディング・ブロックの概要
  2. インテルTBBから学ぶループの並列化
  3. スレッドセーフとインテルTBBのコンテナ
  4. インテルTBBのスレッドクラス


【OpenMPシリーズ】
  1. OpenMPの基礎構文
  2. OpenMPの実行時ライブラリと並列ループ
  3. OpenMPのメモリモデルとfork- joinモデル

最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリ
Ada (9)
COBOL (5)
C (9)
C++ (10)
C# (41)
D (25)
Java (8)
Perl (1)
Ruby (14)
PHP (2)
Boo (2)
Cobra (2)
LISP (6)
F# (20)
HTML (0)
XHTML (0)
CSS (0)
XML (0)
XSLT (0)
Scala (4)
WPF (0)
WF (0)
WCF (0)
LINQ (4)
MONO (5)
Linux (0)
MySQL (0)
ブログ内検索
リンク
最近のトラックバック
RSSフィード
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
FC2カウンター