福岡県大牟田市に本部を置く指定暴力団九州誠道会が同市内の民間墓地に建てた「忠魂碑」が、撤去されていることがわかった。石碑には同県久留米市の指定暴力団道仁会との抗争で死亡した両団体の幹部らの名前が刻まれており、県警が誠道会側に撤去を要請していた。
県警によると、捜査員が15日に見回りをした際、石碑がなくなっているのに気付いた。13、14日頃に撤去したとみられる。撤去した人物や撤去先は不明という。
石碑は誠道会が2009年7月に建立。県警が撤去を要請する一方、墓地が県立自然公園内であるにもかかわらず、無届けで建てられていたことから、県が昨年10月、墓地所有者らに県立自然公園条例に違反することを伝えていた。