国際【日々是世界 国際情報分析】金正日総書記はオオカミ少年+(1/2ページ)(2011.1.18 08:04

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【日々是世界 国際情報分析】
金正日総書記はオオカミ少年

2011.1.18 08:04 (1/2ページ)

 米民主党のビル・リチャードソン・ニューメキシコ州知事が昨年12月に訪朝した際、記者2人が同行し、その訪問記が12月26日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)に掲載された。関係者への取材も交えた訪問記からは、底冷えのするような国民の暮らしぶりが伝わってくる。金正日総書記(69)は、米国の気を引こうと軍事的挑発で危機をあおるが、北朝鮮の疲弊した経済をみれば、その軍事的劣勢は明らかで、「金総書記の行為はオオカミ少年のようだ」と揶揄(やゆ)する声も上がっている。

 NYT(電子版)が伝えた平壌の姿はこんな具合だ。「通行人は背中にくくりつけた包みをしょって、うつむいて歩いていた。中には、品薄の国営商店をしのぐ闇市で手に入れた品がつまっているようだ」「役人用とおぼしき新しいアパートは町の中心を美しく飾っていたが、建設が始まって約25年になるピラミッド型の柳京ホテルは未完成の骨組みをさらしていた」「郊外の道には、放置された工事現場の跡が残されていた」…。

 北朝鮮では携帯電話の利用者が31万人に増えており、平壌の街は幾分華やかにみえる。しかし、この半年間に取材した脱北者や専門家の証言によれば、「石炭の生産量はせいぜい、20年前の半分。平壌でも電気は1日2、3時間しか通じない」「地方の市場には物ごいが入りびたり、人々は丘の新芽やキノコをあさって食べている」「工場の4つのうち3つは電力と材料の不足で休業状態」という。

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