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【プロ野球】佑祭りにファン1万1000人 初マイク 早く北海道に行きたい2011年1月17日 紙面から
日本ハムの新入団選手歓迎式典が16日、千葉・鎌ケ谷のファイターズタウンであり、オープン以来最多の1万1000人のファンが集まった。空前の佑ちゃんフィーバーも最高潮。壇上に立ったドラフト1位の斎藤佑樹投手=早大=は2011年の“初マイク”。「早く北海道に行きたい…決して鎌ケ谷の皆さんが嫌いというわけではありません」と抜群のトークセンスでファンのハートをつかんだ。 午後3時。新人合同自主トレ終了後、真新しいユニホームに着替えた斎藤がグラウンドのひな壇に姿を現すと、1万1000人がどよめいた。鎌ケ谷市に転入届を出すセレモニーを終えると、斎藤は今年初めてのマイクを握った。12月の札幌での入団会見でも見せた巧みな話術は、さすがのひと言だった。 「今日をもって鎌ケ谷市民になりました。でも、北海道日本ハムファイターズという名前の通り、1軍に行きたいという気持ちがあります。入って早々申し訳ないんですが、早く北海道に行きたいと思ってます。決して鎌ケ谷の皆さんが嫌いというわけではありません」 いきなりの鎌ケ谷脱出宣言だったが、ファンの心をつかんだ。鎌ケ谷に居続けることはファーム暮らしを意味する。1軍に昇格すれば、札幌に行ってしまう。斎藤の活躍を願う鎌ケ谷市民から見れば、痛しかゆし。微妙なファン心理にも配慮した絶妙なさじ加減のスピーチだった。 歓迎式典に出席していた清水聖士市長(50)は、温めている夢プランを披露。鎌ケ谷を巣立って1軍で活躍した選手のグラブやバットを展示する“佑ちゃんミュージアム”の創設だ。「斎藤選手だけでなく、鎌ケ谷の勇翔寮で育った選手の記録を残したい。ここは誘惑する店もない。みっちり基礎を作って早く1軍で活躍してほしい」とエールも送った。 この日、列島は寒波に見舞われ、鎌ケ谷も最低気温マイナス2度。午前6時ごろからは雪がちらついた。その影響で、練習は屋内が中心、斎藤がグラウンドに出たのはキャッチボールの15分程度だけだった。それでも、初めてスパイクを履き、遠投も見せた。「このクールでブルペンに入りたい」と順調だ。 「注目されることはうれしいが、結果として出ないと苦しむのは自分。プレッシャーを自分にかけて活躍できるようがんばる」。酷寒の中、温かい声援を送ってくれた駆けつけたファンの気持ちを力に変え、まずはここ鎌ケ谷でプロとしての礎を築いていく。 (臼杵秀之) PR情報
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