関西テレビ放送株式会社

阪神・淡路大震災から、１７日でまる１６年を迎えました。各地で追悼の祈りが捧げられ、神戸の街は鎮魂の思いに包まれました。
８人の児童が亡くなった芦屋市の精道小学校では、震災を知らない在校生たちが静かに祈りをささげました。
当時、同級生を亡くした女性は、友人たちが失った未来を大切にしていきたいと話しました。
【同級生を亡くした女性】「人生には避けることのできない別れがつきまとうが、一日一日、大切な人とかけがえのない貴重な時間を大事に過ごしていきたい」
神戸の浜風に揺れる黄色い花は、「シンサイミライノハナ」です。
震災の記憶を語り継ごうと、ボランティアの手で集められました。
花びらの一つ一つには、たくさんのメッセージが書かれています。
中には、同じく震災があったインドネシアや新潟県柏崎市の被災者からのメッセージも含まれていました。
神戸市内の９ヵ所で、あわせて約１万本の「シンサイミライノハナ」が花を咲かせました。

海外のダミー会社を経由して不特定多数に迷惑メールを送信し、出会い系サイトに誘導したとして、サイト運営会社の社長ら７人が逮捕されました。
逮捕されたのは、出会い系サイト運営会社「ユニバーサルフリークス」の社長・岩田敏雄容疑者（３６）ら７人です。
岩田容疑者らは去年１０月、女性の名前をかたり不特定多数に迷惑メールを送信し、出会い系サイトに誘導した疑いがもたれています。
岩田容疑者らは迷惑メールを送る際、海外のダミー法人を経由させて法律の適用を逃れようとしていて、この１年４ヵ月で約５億円の利益を得ていました。
こうした手法を使った業者の摘発は全国で初めてです。
調べに対し岩田容疑者らは、容疑をほぼ認めています。

６４３４人が亡くなった阪神淡路大震災は１７日、発生から丸１６年を迎えました。
被災地は鎮魂の祈りに包まれています。
祈りに訪れた女性は、「瞬時に１６年前が蘇えって、涙がポロポロ出ました」当時ボランティア活動をした男性は、「一日くらい、震災を考える日があってもいい」阪神淡路大震災から１６年が経ちました。
神戸市では、人口の３８％が震災の後に生まれたり、転入してきたりした「震災後の住民」となっています。
家が全壊し、祖母を亡くした男性は、「僕たちが体験したことを伝えていかないといけない」と話していました。被災地は亡くなった人たちを偲び、祈りがささげされます。

大阪府は大阪市や堺市と合同で地震を想定した大規模な防災訓練を行いました。
この３つの自治体の合同訓練は今回が初めてです。
訓練は午前９時、和歌山県沖を震源に東南海・南海地震が発生したとの想定で行われました。
訓練では大阪市と堺市の消防が合同で石油コンビナート火災の消火にあたったほかドクターヘリでの患者の搬送も行われました。
ドクターヘリの訓練を視察した大阪府の橋下知事は「大阪府民の命だけでなく関西府県民の命を担っている使命感を持って頑張ってください」と激励しました。
また橋下知事と大阪市の平松市長らによるテレビ会議も開かれ、大阪府と大阪市の連携を確認しました。

１７日朝、大阪府富田林市で散歩中の女性３人が相次いでイノシシに襲われ、ケガをしました。
午前７時４５分ごろ、富田林市川向町の路上で「女性がイノシシにかまれ出血している」と、通行人から消防に通報がありました。
襲われたのは散歩中の５４歳の女性で、右足などをかまれ軽いけがをしました。
目撃した男性は、「（体長は）１メートルくらい。かまれた女の人は倒れていた」と話していました。また、その約１５分後にも、犬の散歩をしていた６３歳の女性が路上でイノシシに追突されて、右手を骨折する重傷を負いました。
このほかにも、自転車に乗っていた６７歳の女性がサイクリングロードでイノシシとぶつかって転倒し、軽いケガをしました。
イノシシはこの後、走り去りっていて警察や消防が、行方を追っています。

大阪駅では、九州の駅長と「ご当地キャラクター」がことし３月のＪＲ九州新幹線全線開通をＰＲしました。
博多、熊本、鹿児島中央駅の駅長が、「くまモン」など県の「ゆるキャラ」とともにＪＲ大阪駅を訪れました。
３月１２日に全線開通する九州新幹線は、一番速い列車「みずほ」が新大阪駅と鹿児島中央駅を３時間４５分で結びます。
子供は「みずほに乗りたい」「速いところがかっこいい」と話し、そばにいた母親は、「主人の家が博多なので、ついでじゃないですが、鹿児島・熊本にも行きやすくなったなーと」と話していました。
新幹線効果か、ＪＲで関西方面から熊本を訪れる人は、すでに２倍に増えていて、「くまモン」たちはさらなる集客を狙い、ＰＲしていました。

阪神淡路大震災は発生から、丸１６年が経ちました。
神戸・三宮の駅前では、通勤する人たちが、「５時４６分に起きて黙祷しました」「震災に備えていかないといけないし、忘れないようにしないといけない」「復興はしたとは思うが、みんなの心の傷が癒えるには時間がかかるんじゃないか」などと、発生から１６年を迎えた朝の心境を語りました。
兵庫県内で１８ヵ所が対象となっていた被災地の区画整理事業は、ようやく今年度で終了する見通しとなりました。
大きな被害を受け、最後まで残っていた地域には公園が作られ、当時の爪痕はほとんど見られません。
「全然変わってしまいましたよね。忘れてはいけないものを繋いでいかないといけない」と、メモリアルウォークの参加者は話していました。
一方で、いまだに解決していない問題もあります。
被災者など約４万人が暮らす復興住宅では高齢化が進み、去年は５１人が「孤独死」しているのが見つかりました。
神戸では、震災後に生まれた子供たちが人口の１割を占め、震災を知らない世代も増えてきています。
震災の記憶を語り継いでいくことが大きな課題です。

１月９日の未明、奈良市の市道で会社員の男性が車にひき逃げされ死亡した事件で、奈良県警は４４歳の男を逮捕しました。
道路交通法の救護義務違反の疑いで逮捕されたのは、奈良市の無職、中川日出雄容疑者（４４）です。
中川容疑者は１月９日午前１時半過ぎ、奈良市東九条町の市道で、近くに住む会社員の松井弘年さん（４３）を車でひいたにもかかわらず、そのまま逃げた疑いです。
警察によりますと、現場近くの防犯カメラに写っていた映像から車と運転していた人物を割り出し、中川容疑者を逮捕したということです。
調べに対し、中川容疑者は「黒いものをひいた」と供述していますが、ひき逃げの容疑を否認しています。

６４３４人が命を失った阪神淡路大震災からきょうでちょうど１６年となります。追悼式典が行われている神戸の東遊園地から吉原アナウンサーが中継でお伝えします。【吉原顔出し】体の芯まで凍えそうなほど冷え込む朝となりましたが、被災地の神戸ではことしもたくさんの人が帰らぬ大切な人を偲んでいます。【インサートＶ】「黙祷」【中継カメラ】あの日から１６年が経った神戸市では人口の３８％が震災の後に生まれたり、転入してきたりした「震災後の住民」となっています。【中継カメラ】しかし親に連れられたこどもが手をあわせている姿を目の当たりにすると、忘れてはならないあの日の記憶を、次の世代に受け継ごうとする意思が感じられます。【顔戻り】きょうは各地で追悼の行事が営まれ、被災地は鎮魂の祈りに包まれます。

１６日夜、兵庫県明石市内で強盗事件が３件相次ぎ、警察は同一グループによる犯行とみて調べています。
午後６時５０分ごろ、明石市大久保町の駐車場で、高校生３人が３人組の男に「金を出せ」と脅され、１万２０００円あまりが入ったバックなどを奪われました。高校生１人は顔を殴られ軽傷です。２０分後には、２．６キロ離れた魚住町で、高校生１７が３人組の男に脅され、約１万５０００円が入った財布を奪われました。また、午後１１時頃にも魚住町で、専門学校生１９が３人組の男に１万円が入った財布を奪われました。いずれも逃げた男らは１０代後半で、うち一人は黒色、二人は白い上着を着ていたということで、警察は、同一グループによる犯行の可能性が高いとみて調べています。