17日朝、東北新幹線などJR東日本の5つの新幹線が1時間余りにわたって運転できなくなり、8万人余りの乗客に影響が出ました。トラブルは運行を管理するシステムの障害によるものとみられていますが、原因は今も分かっておらず、JR東日本で引き続き調べています。
このトラブルは、17日午前8時23分ごろ、JR東日本の新幹線の運行を管理しているシステムにトラブルが起きて、東北、上越、長野、秋田、山形の各新幹線が1時間15分にわたって運転できなくなったものです。ダイヤの乱れは、ほぼ解消されましたが、このトラブルで15本の新幹線が運休するなどしておよそ8万1000人の乗客に影響が出ました。JR東日本によりますと、トラブルが起きたのは、新幹線の運行や保守作業の管理、それに電力系統の制御など多くの業務を統合して管理している「COSMOS」というシステムです。今回は、このうちの運行管理システムのトラブルとみられています。東京都内の「新幹線運行本部」にあるダイヤを表示する20台余のパソコンの画面には、各列車の現在の位置や、これから先の動きが表示されていますが、いずれの画面も現在より先の部分の表示が断続的に消えたということです。その後、原因の調査や復旧作業を進めていたところ、およそ30分後に表示が安定して出るようになり、システムが正常に作動していることも確認されたため、運転を再開したということです。しかし、なぜ障害が出たのかなど、原因は今も分かっていないということです。このため、JR東日本は再び同じトラブルが起きるおそれもあるとして、「新幹線運行本部」にシステムのメーカーの技術者を常駐させて、万が一に備えるとともに、原因を引き続き詳しく調べています。