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[25442] 【ネタ】巫女は正義に燃える(リリカルなのは×スレイヤーズ)
Name: 金色迷路◆8ba64c22 ID:3eadba3b
Date: 2011/01/15 13:08
マントを羽織り杖を付いて歩く私、どーもキャロ・ル・ルシエです。

ル・ルシエ族から追い出され子竜フリードリヒと旅をしています、追放理由は強すぎる力は災いを呼ぶとか。竜使いの一族なのに巫女を追い出すってアホですか、まあ過ぎた事はいいです。問題はですね、私六歳。ええ子供です、幾らフリードがいてくれるからって私自身には力はありません。

つまり何が言いたいかっていうと、私とフリードを囲む野盗の皆さん。
大ピンチです、私はここで描写できない扱いを受けるんでしょうか。何か野盗の一人が「ハァハァ、幼女に乾杯」って息が荒いですし。
マジで大ぴんち、フリードが守るように私の前に出てくるんですが多勢に無勢。
神様、いるかわかりませんが私なにか悪い事をしましたか? これでも私巫女です、神を敬う立場です。

つまりですね……助けてぇぇぇっ!? 私の心の叫びが届いたのか――

じりじりと迫る野盗、下がる私たち。そんな緊迫した状況の中、

「そこまでよっ!」

可憐な声が響き渡った!

「だ、誰だ!?」

「あそこです! 親分、木の上!」

キョロキョロする野盗と私たち、野盗の一人が声の主を見つけたのか指を差す。一斉に一同が注目する、そこには巫女の法衣を着た少女。肩まで切りそろえた黒い髪、童顔で大きな瞳。子供っぽい愛らしさを持っていた、ばさあっと法衣を脱ぎ捨てその下には動きやすい白い服!

「とぉうっ!」

掛け声と共に巫女さんが木の上から飛ぶ。

『むぅっ!』

警戒する野盗たち、期待の眼差しを向ける私たち。巫女さんは空中でくるりと一回転し、

べちっ。

私たちと野盗の間に立つつもりだったらしいが着地にミスり地面に激突。

…………。
静寂が周囲に広がる、野盗たちは見なかったことにしたのか私に向き直り迫ってきた。

って何しにきたんですかぁっ!?

焦る私とフリード、不意にひょこんっと巫女さんは起き上がった。びくうっと身構える野盗たち、巫女さんはぽんぽんっと服の埃を払い落とし私たちを見て安心させるかのように微笑み、野盗たちにびしいっと指を突き付け叫ぶ。

「そこまでよ、野盗たち! わたしの正義の炎が貴方達を裁きます!」

おお格好いいです、何となく強そうな雰囲気。第一印象はアレだったけど気にしません!

「……へっ、威勢がいいなお嬢さん。だがもう少し現実を見たほうがいいんじゃないか?」

親分と呼ばれた図体のでかいおっさんが言う、確かに私とフリードと巫女さん、それに対し野盗たちは数人。彼らからすれば新たに獲物が飛び込んできたもの、身ぐるみを剥がそうと迫ってくる。

うぅ、巫女さんが強くてもこれはさすがに……せめて私がちゃんと力を制御できてたら、フリードもヴォルテールも本領発揮できるのに……

ちょっと落ち込む私、だが。

「ふっ、甘いわね! 明りよ!」

『なっ!?』

高々と響く巫女さんの声、そういえば親分が啖呵をきってる間ぶつぶつ呟いていましたが。これは魔法!?

周囲にまばゆい光が灯る、うわっまぶしっ。

見れば野盗たちも同じ、更に巫女さんの魔法が追撃する。

「爆裂陣!」

『うどわぁぁぁっ!?』

地面が爆発したかのような魔法に吹っ飛ぶ野盗たち、勝負は一瞬につきました。

強っ、やがて満足したのか巫女さんは私たちに顔を向けて、

「悪は滅びたわっ! もう大丈夫よ!」

宣言する。笑顔が素敵です。

これが私キャロと巫女さん、いえアメリア=ウィル=テスラ=セイルーンさんの出会いでした。

正義の炎を熱く燃やすアメリアさん、そんな彼女に私も影響されて……巫女同盟を結成。

私たちの旅は始まったばかりだ!




[25442] 閃光は白蛇に染まる
Name: 金色迷路◆8ba64c22 ID:645f0d1c
Date: 2011/01/15 21:00
私フェイト・T・ハラオウンには目標となる人がいました、その人はまだ人見知りだった私に色々とアドバイスしてくれて……

「ほーっほっほっ! 覚悟はいいかしら、行くよバルディッシュ!」

《……Yes sir》

今日も犯罪者を捕らえるべく高笑い、バルディッシュを構える。遠慮はしない、その人のライバルが云ってた。

――悪人に人権はない!――

つまり悪人を犯罪者に置き換えると、犯罪者に人権はないんだよ!
それでいいのか執務官、そんな突っ込みはなし。

容赦なくトライデントスマッシャーを撃ち込みます、よし今日も私は頑張ったよ。

ぷすぷすと煙を上げる犯罪者、高笑いするフェイト。そんな光景を目の当たりにしてバルディッシュは思った。

どうしてこうなったのかと。

そしてメモリーを探り彼女に行き着く、全てはあの女性魔道士に会ってからだと判断した、するしかなかった。

時を遡る事、六年前。

私はバルディッシュを構え目の前に佇む女性を警戒する、黒く長い髪、深い瞳には知性が宿る。母さんといい勝負だ、何より小さなドクロのネックレス、大きい胸と腰とを申し訳程度におおうキラキラしたコスチューム、黒いマント。

強敵だ、そう直感した私は使い魔のアルフに声を掛ける。

「気を付けてアルフ、彼女は凄い……」

「確かにあんな格好からして……」

変態だねと言おうとしたアルフは、

「凄い服のセンスの持ち主だよ!」

「ええええっ、正気かいフェイト!?」

主の答えに突っ込んだ、そっちかと。その答えに周囲を見回していた女性は高笑い。

「ほーっほっほっ! 何だかよく解らないところに迷い込んだけど、このわたし『白蛇のナーガ』のセンスを理解するなんていい感性してるわよ、貴女」

褒められた、うん少し嬉しい。母さんにも褒められた事はあまりないから、この時の庭園に侵入してきた人だけどナーガさん? はきっといい人だ、私と似たような服を着てる人が他にもいることに自信がついたよ。

何処となく通じあう雰囲気を出すナーガとフェイト、勿論アルフは叫んだ。

「正気に戻ってくれよぉぉっ、フェイトォ!?」

これがフェイトの始まり、そして真ソニックフォームを開発させる切っ掛けとなった出来事。露出的な意味で。

人見知りに悩む私にナーガさんはこう言った。

「そういう時は高飛車に出ればいいのよ!」

成る程その発想はなかった、ついでに高笑いもすれば完璧らしい。早速ナーガさんと練習する、高笑いの。あと精霊魔術と黒魔術、私達とは違う魔法、呪文を教わった。

どうやらこの世界、魔族がいるんだって。赤眼の魔王とやらも、その名を聞いた時何か感じたけど気のせいだよね。リニスとは違った意味でナーガは私の先生だった、さん付けはいらないらしい。そして別れの時、

『ほーっほっほっ!』

私達は高笑いした。きっとまた会える、そんな気がするから。

何故か母さんとアルフが頭を抱え、頷きあい手を取り合っていた。何時の間に仲良くなったんだろうアルフと母さん、嬉しいけど。

その後、白い服の女の子なのはと戦ったり友達になったりして今がある。

バルディッシュはそこまで回想、主の友人のデバイスと彼も苦労していたなと思う。レイジングハート、ユーノ、私達が最後の砦だ。
そんな決意をするバルディッシュ、インテリジェントデバイスは優秀です。

高笑いし露出的な服を着こなし閃光のように駆けるフェイトを人々はこう呼んだ、手にしたデバイスが太刀である事から――

雷刃のフェイト――その二つ名を知ったフェイトは白蛇のナーガみたいだと喜んでいたが。

ミッドチルダでは犯罪が起こる時、高笑いが響くと言う。雷刃のフェイトがやってきたぞーと、この世界の未来は何処へゆくのだろう。

最後にバルディッシュは呟く。

私達はどうしてこんな世界に来てしまったんだろう……私達の世界は……

そう世界はいつだってこんな筈じゃない事ばかりだ、頑張れバルディッシュ。負けるなバルディッシュ!



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