2010年12月5日1時26分
グループディスカッションの練習をする学生たち。講師の加藤清紀さん(左)が見守る=東京都杉並区、宮沢写す
受講者には愛知県や山形県の学生もいる。かつては北海道から通う例もあったという。名古屋市立大3年生の女子は、同市で開かれた「イノゼミ」のセミナーに参加したことがきっかけで月1回、通っている。「目指すメーカーの内定者がイノゼミから出ているのが理由。学生数も情報量も圧倒的に多い東京との差を何とかしたい」と言う。
人材教育事業を展開する「ガクー」(本社・東京)が運営するのは、文字通り「内定塾」。6年前に設立した。教室を東京、大阪、名古屋など全国8カ所に開き、業界最大手とされる。今年の大学3年生の申し込みは昨年の4倍の800人に達した。昨年120人ほどだった東京の教室には550人が申し込み、11月末で募集を締め切った。
同月初旬には東京都内で保護者向けのセミナーも開いた。参加者は7人。セミナーは2年目だが、今年は開催回数を増やした。問い合わせも6割が保護者で、「希望の企業に入れるために留年させたいが、どうか」といった内容も多いという。
取締役の柳田将司さんは「知られていなくても良い企業はたくさんある。そういう企業を子どもに教えることが、先輩社会人である親の役割では」と話す。さらに「企業の説明会に同行するような過干渉は論外。無関心でもダメ。『目を離さず、手を離せ』。この姿勢が大事です」と助言する。(宮沢崇志)