野球メニュー

ここから本文

野球野球のRSS

佑ちゃん伝説フィーバー!県警ヘリも巡回 (2/2ページ)

2011.1.17 05:06
操作メニューをスキップして本文へ
佑ちゃん伝説フィーバー!県警ヘリも巡回
小雪舞う寒空の下、集まってくれた1万1000人のファンに少しでもいい思い出を残そうと、斎藤は場内を走り回った(撮影・今野顕)【フォト】

 スタジアムを真っ白に染めた雪が、陽が昇るにつれジワジワと溶けていく。そして、最高気温5度の冬空に、雲ひとつない晴れ間が広がった。新人合同自主トレ第2クール初日。寒風吹きすさぶなか、斎藤フィーバーは最初のピークを迎えた。

 初の週末練習に、斎藤も「こんなに来ていただけるとは」と目を丸くした。一番乗りは開門5時間前の午前1時から並んだ徹夜組。午前6時55分には約200台収容の駐車場が満車に。15分早まった同8時45分の開場時には、約300メートル、約2000人の長蛇の列。球場正面から一塁側を越え、左翼ポール際まで伸びた。

 この日用意されたTシャツ、フェースタオル(それぞれ200枚)、携帯ストラップ(500個)などの“佑ちゃんグッズ”は販売から約90分で完売。練習後、午後3時からの式典には開放された外野フィールドに3200人が入り、この日の観衆はのべ1万1000人。1997年の同施設創設以来、最多の数字だ。さらに…。

 鎌ケ谷署から60人の警官が警備にあたり、千葉県警のヘリコプター1機が巡回。警備員は通常の3倍にあたる48人が配置された。式典の最中はNHKやTBSなど計5機のヘリが冬空を飛び、入寮以降最多の41社、272人の報道陣が、斎藤の一挙一動を追った。

 式典を主催した鎌ケ谷市の清水聖士(きよし)市長(50)も、“斎藤佑樹ミュージアム”構想をブチ上げた。「斎藤投手だけでなく、勇翔寮から巣立った選手のバットやグラブなどを集めて、ミュージアムをつくりたい」と明かした。

 すでに東武野田線の新鎌ケ谷駅には、斎藤ら新人選手の手形を記念碑として設置することが決定。この日から鎌ケ谷市民となった超大物ルーキーを、市をあげて盛り上げていく。

 しかし、斎藤は「不思議というか、高校3年から、そういう感じですから」と、周囲の熱狂に驚く様子はなかった。そして、「取り上げてもらえるのはうれしいけど、結果が出ないと苦しむのは自分。自分にプレッシャーをかけて頑張りたい」と浮かれるどころか、むしろ気を引き締めていた。

 「周りの人に応援してもらっているので、活躍したい」と斎藤。佑ちゃん人気は止まるところを知らない。(吉村大佑)



この記事のフォト

小雪舞う寒空の下、集まってくれた1万1000人のファンに少しでもいい思い出を残そうと、斎藤は場内を走り回った(撮影・今野顕)
歓声に応える方に意識が向きすぎたのか、つい“あいさつ用カンペ”をファンに見せてしまった斎藤(撮影・吉澤良太)
開設以来最多のファンでにぎわうファイターズタウン。建設に尽力した先代の故・大社オーナーに見てもらいたかった
新入団選手歓迎式典に出席する斎藤佑樹=ファイターズタウン鎌ヶ谷(撮影・吉澤良太)
新入団選手歓迎式典で挨拶する斎藤佑樹=ファイターズタウン鎌ヶ谷(撮影・吉澤良太)
新入団選手歓迎式典で鎌ヶ谷市の清水聖士市長に転入届を渡す斎藤佑樹(前列左)=ファイターズタウン鎌ヶ谷(撮影・吉澤良太)

企画特集

注目サイト