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アレゲなニュースと雑談サイト

kazekiriによる 2010年12月25日 17時04分の掲載
偽も真なり部門より

capra 曰く、

プラセボ効果といえば偽薬が本物の薬だと信じていることから症状等が改善することを指すことが、偽薬だと説明されていても効果が表れることが実験で明らかになったそうだ(Medical Daily本家/.)。

この研究では過敏性腸症候群の患者80人を被験者として実験を行った。1グループには偽薬を処方し、もう1グループは対照群として投薬はしなかった。偽薬を処方されたグループには、それが偽薬であり薬効成分は何も入っていないことを説明し、容器にも「placebo(偽薬)」と記載したとのこと。
3週間に渡り経過を観察したところ、偽薬を処方されたグループの59%において症状緩和が確認された。対照群にて症状が緩和したのは39%であった。偽薬を処方されたグループの改善率は、この症状に対する最も強い薬の効果に近かったとのことで、研究者らはその顕著な効果に驚いたという。また、少数の被験者グループに対する効果であるとしながらも、十分に情報を伝えられた患者においても偽薬の効果が認められたことは今後さらに検証するに値するとした。
このことはまた「医療行為そのものに何らかの大きな効果がある」ことを示しているのかもしれないとのことである。

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  • 過去のストーリー「「プラシーボ効果」が年々高まっている ?」 [slashdot.jp]でも

    米国の臨床試験で偽薬との比較が行われる「第 2 フェーズ」を通過しない新薬は 2001 年から 2006 年にかけて 20 % も上昇したという。偽薬との効果を比較したより厳しい試験が行われる「フェーズ 3」を通過しない新薬も 11 % 増えたとのこと。去年の 11 月にもパーキンソン病の新薬が、また今年の 3 月にはクローン病と統合失調症の新薬が、臨床試験において偽薬の効果が想定以上に高く、試験が中断されたそうだ。

    なんて話もあったしな。
    もしかしたら大抵の病なんて患者の気の持ちようで結果が変わるものなのかも。

    --
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    • Re:偽薬と新薬は紙一重 (スコア:2, すばらしい洞察)

      sumomomomomomo (27820) : 2010年12月25日 20時51分 (#1879699)
      >もしかしたら大抵の病なんて患者の気の持ちようで結果が変わるものなのかも。

      論文 [plosone.org]を斜め読みしてみました。
      たいていの病気、とは言えませんがすくなくともIBS(過敏性腸症候群)場合は投薬を伴わない精神療法が有効なこともあるくらいですから、プラセボであれ「何かの治療がされている」という安心感が、症状の軽快をもたらすことは充分にありうる話だな、と思いました。

      IBSの重症度の評価尺度には患者の主訴(subjective=主観的症状)が大いに含まれています。客観化できる指標(下痢の頻度とかガス貯留とか)もありますが、その症状の程度には客観的に捉え難いものも含まれます。

      #IBSは気の持ちようだけで治る、と言いたいわけではありません。為念。

      この実験のデザインは、
      ・新聞紙上で「IBSの新しい治療に関する研究」に参加するよう患者を募集した。
      ・症状の程度はある一定の基準を満たす範囲の患者を対象とした。
      ・ランダムに振り分けた患者の片方には偽薬であると知らせて偽薬を与えた。対照群には何も与えなかった。
      ・初回、11日後、21日後に症状の変化を観察した。
      となっています。

      少し意地悪な見方をすると、「新しい治療」の研究に応募したのに、面接と診察だけで何も治療されずに様子を見られた対照群の患者は「実験に参加しているのに、なにもされなかった」ことはわかってしまうでしょうから、負のバイアスがかかった可能性は否定できないようにも思えます。
      • 普通の二重盲検では、診察する医師は偽薬を与えられたか患者か、薬を与えられた患者か知らないと思いますけど、今回はどうだったんですかね。投薬した医師は当然患者に説明したわけだから知っていると思いますけど、診察した医師が同じだったら観察者によるバイアスもありうるんではないかな。

        つまり、医者としては「偽薬だとしても効果はあるかも知れない(オモロい論文かけるかもウヒヒ)」と思いながら実験したらそこでバイアスがかかるかも。記事では「効果は無いと思っていた」とか著者のひとりが言ってますが。

        でも本当だったとしたら論文でも書いてあるようですが、偽薬を与える「倫理的問題」が解決されるので、真の偽薬効果(つまり偽薬と知らせずに与えた場合)との差も知りたいところ。

        • >観察者によるバイアスもありうる

          論文によると今回の実験は観察者バイアスがかからないようにちゃんとデザインされているようです。
          観察者(初日、11日目、21日目に症状の程度を問診、観察した人)は自分の観察対象が偽薬群なのか無投薬群なのかは知らされないで観察しています。

          >真の偽薬効果(つまり偽薬と知らせずに与えた場合)との差も知りたいところ。
          同感です。
        • bet (41468) : 2010年12月26日 20時03分 (#1880064)

          >今回の実験はむしろプラシーボ効果の有無を検出するのが目的なのですから何もしなかった場合と比較するのはむしろ当然だと思うのですが。

          とすると、プラシーボという薬(療法?)については、どういった方法が適切なのか?難しいかもしれない。
          医者にプラシーボ効果を測定しているかどうかをわからせずに、試験しないといけないので、医療行為者に対しても盲検しないとだめですよね。

          ある薬について
          真薬を医者に配る;医者には本物として配る:患者に本物として施薬する
          真薬を医者に配る;医者には本物として配る:患者に偽薬として施薬する
          真薬を医者に配る;医者には偽薬として配る:患者に本物として施薬する
          真薬を医者に配る;医者には偽薬として配る:患者に偽薬として施薬する
          偽薬を医者に配る;医者には本物として配る:患者に本物として施薬する
          偽薬を医者に配る;医者には本物として配る:患者に偽薬として施薬する
          偽薬を医者に配る;医者には偽薬として配る:患者に本物として施薬する
          偽薬を医者に配る;医者には偽薬として配る:患者に偽薬として施薬する

          そして、それぞれの対象として、

          真薬を医者に配る;医者には本物として配る:患者に対象として何もしない
          真薬を医者に配る;医者には本物として配る:患者に対象として何もしない
          真薬を医者に配る;医者には偽薬として配る:患者に対象として何もしない
          真薬を医者に配る;医者には偽薬として配る:患者に対象として何もしない
          偽薬を医者に配る;医者には本物として配る:患者に対象として何もしない
          偽薬を医者に配る;医者には本物として配る:患者に対象として何もしない
          偽薬を医者に配る;医者には偽薬として配る:患者に対象として何もしない
          偽薬を医者に配る;医者には偽薬として配る:患者に対象として何もしない

          で比べるとかかな?

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    • Anonymous Coward : 2010年12月25日 17時56分 (#1879625)
      その偽薬の成分が、たまたま効果のある成分だったとか…。 ブドウ糖と過敏性腸という認識で合ってるだろうか。 ブドウ糖が善玉菌の発育を高める…とか…。 (元々メンタル要素の強い病気っぽいから、医師にかかるだけで良くなるというのは 普通にありそうだが)
    • but (41463) : 2010年12月25日 21時11分 (#1879701)

      大変なご家庭と教員に囲まれてあなたは育ったということですね。
      ACさんって、大変なんですね。

    • but (41463) : 2010年12月25日 21時36分 (#1879709)

      >え、「病、脇から」でないの?

      正面からや背後からくる病もけっこうあると思う。

      # 山脇学園と似ていると思ったことは内緒にしてください。

    • but (41463) : 2010年12月25日 23時33分 (#1879759)

      >さっきから子どもに恨みでもあるようなコメントばっかりだな

      子供は大切ですからね、大事にしてあげているだけですよ。

    • サンドウィッチマンの「刺された男」に出てくるネタ [twitter.com]のつもりだったんですけど、今思うとやばい脇から [jugem.jp]だったかもw

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    • bet (41468) : 2010年12月26日 19時23分 (#1880044)

      >……何を言っているんだ?

      ACちゃんって複数の時もありますね。

      今度は読めたかな?

    • 「偽薬もまた真なり」

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  • Anonymous Coward : 2010年12月25日 17時20分 (#1879602)

    こいつは媚薬なんかじゃない。ただのビタミン剤だぜ

  • peixe (37441) : 2010年12月25日 17時06分 (#1879595) ホームページ

    さとう珠緒じゃなくて砂糖玉(キチガイホメオパ)の追い風?

    • Re:つまり (スコア:3, 参考になる)

      digoh (17917) : 2010年12月26日 0時24分 (#1879781) 日記

      これを読んでその手の業界の追い風になる?と思ってしまう時点で危ういです。
      むろん、彼らの広報担当なら「否定的な結果であれ肯定的な広告に仕立てちゃうんじゃないの?」という懸念ならば理解できますが。
      #医薬品=高効果、高副作用 レメディ=中効果、低副作用 とか言いだしそうです。正しい統計学的集計結果もなく。

      今回の研究結果は、
      「医薬品よりも偽薬の方が効果が高かった」ではありません。
      「医薬品を飲むよりも飲まない方が効果が高い」でもありません。
      「偽薬ありの方が偽薬なしよりも効果が高い」です。そして「偽薬は医薬品よりは効果が低い」です(たとえ「意外に高い」という結果であろうとも)。
      医薬品>偽薬>無処方 なのです。そしてホメオパシーは控えめに見積もっても「偽薬」グループであり、医薬品に勝るという結果にはなっておりません。

      #まあホメオパシーに関する重大な問題は「偽薬を投与すること」「偽薬を効果がある薬剤だと偽ること」よりももっと他にあるわけですが。科学的な研究結果を根拠もなく否定するとか。

    • Re:つまり (スコア:1, 参考になる)

      Anonymous Coward : 2010年12月25日 19時16分 (#1879666)

      残念ながら、大概のホメオパシーは次のことをしてる(どれか/組み合わせ)ので、それ以前の問題ですね。

      * 独自の診断をする/通常の医師の診断を否定する(通常の医療に組み入れできない)
      ** 治療の基礎として「類似の法則」を用いる
      ** 波動やらで、治療効果が転写されるなどと説明している
      ** HIV治療に利用できるなど、危険な非治療効果が喧伝されることがある

      * 値段がやたら高い(原材料に対して/搾取の疑いが消えない)
      ** 場合によって、かえって変な原材料が正しく薄まってない場合がある(これはこれで別の問題か)

      まあ、色々居るんですが...
      ----
      偽薬として用いる前提にしても、他の治療と組み合わせるまでに問題が山積みすぎる気がしてます。

  • 先生、質問!! (スコア:2, おもしろおかしい)

    nekurai (6253) : 2010年12月25日 17時21分 (#1879603) 日記
    馬鹿に「馬鹿につける薬はない」と説明した場合、どのような効果があるのでしょうか?
  • 最も強い薬 (スコア:2, すばらしい洞察)

    Anonymous Coward : 2010年12月25日 18時10分 (#1879628)

    > 偽薬を処方されたグループの改善率は、この症状に対する最も強い薬の効果に近かったとのことで、研究者らはその顕著な効果に驚いたという。

    むしろこの「最も強い薬」が治験通ったこと自体に問題があるような気がするんだが

    • digoh (17917) : 2010年12月26日 0時45分 (#1879793) 日記

      「効果がある」というのには2つの意味というか評価軸がありまして。
      「改善の度合いが強い」というのと「無治療群と比較して効果がある」というのは別々の話です。

      例えば話を分かりやすくするために血圧の話としてみましょう。

      「ある物質を飲んだら血圧が40mmHg下がった人が5人います!」という結果が得られたとしても、
      何百人も集めた試験で「プラセボ群と比較したが有意に差があるとは言えない」という結果が得られた場合、
      「飲んでも血圧が下がるか下がらないか分からない物質」という意味になります。
      これでは医薬品として認可は得られません。

      一方で、「この物質を飲んだら血圧が5mmHgだけ低下した」という結果があるとします。
      この「5mmHg」というのは効果としては大して高くないのですが、しかし「プラセボ群に対して有意に差がある」という結果が得られた場合、
      これは「これを投与すれば5mmHg低下することが充分期待できる物質」という意味になります。
      医薬としては、(程度問題ではありますが)「安定して効果が得られる」のであれば医薬品として認可する意義があります。
      (なにもこの薬たった一つしか投与しちゃいけないワケじゃないですからね)

      「効果が強くない」=「医薬品として意味が無い」にはなりません。
      いや、もちろん現実的には「ちょっとこれ認可した意味ないんじゃない?」みたいな薬だってありますけど、一概に「プラセボよりちょっとしか強くない」からと言って無意味ではないということで。

      • digoh (17917) : 2010年12月26日 9時38分 (#1879850) 日記

        その辺はマジメに語ろうとすると統計学の教科書をひいてくることになっちゃうのですが(^^;)

        「有意に差がある」というのは、効果がどんなに小さくても、サンプル数を増やせば証明できます(正しくは「証明」ではないのですが、まあ言葉のあやってことで)。
        プラセボでは1~5mmHg低下し、その物質では2~6mmHg低下する、という現実的にはほとんど意味ないんじゃね?って効果でも、その効果が本当に存在するのであれば、サンプルを何万と集めれば理論上「統計的に有意」って結果を拾うことができる。それが医薬における統計学の使い方です。(計算上本当に「何万」なのかは気にしないでね)

        余談:逆に言えば、効果がどんなに大きくても、サンプル数が少なければ統計学的には「差があるとは言えない」ということになります。医学的には1例とか5例とかで論文になったりしますが(笑)。

        「効果が近いのであれば有意とは言えないのでは?」というのはあまり意味がある問いではありません。
        「統計学的には」差があると思うよ、ってのが「有意に差がある」です。
        問うのであれば「それ、医学的には意味ないんじゃね?」です。

        #なお、さすがに1mmHgしか効かない薬なんて、本当に効果があっても認可は受けられないと思いますが。統計学的な意味しか問わないわけじゃないので(^^;)

        • digoh (17917) : 2010年12月26日 23時34分 (#1880160) 日記

          >いやだからそもそも「近かった」というのが「統計的に有意差を保っている」のか自体疑問って話をしてるんですが……

          ごめんなさい、そこは読み取れませんでした。
          既に市場に出てる医薬品ですから、既にプラセボ群に対して差が有意であったという結果が得られた前提で書いていたのです。
          もちろんそれ自体が疑われた例があるのも知っていますけども。

          >「サンプル数をめっさふやしたら有意差が吹っ飛ぶ」という可能性
          これは一回目の検定と二回目の検定の結果が異なる可能性に言及しているにすぎませんね。

          統計結果の信頼性はサンプル数のみでは判断できませんし、二回目以降の結果で一回目の検定に文句を付けることには多重性の問題もあります。
          おっと、「みんな知ってる」ということなので不要な文章でしたね。

          改めて書きますが、「統計的に有意」というのは「効果の差が大きいか小さいか」とはイコールではありません。
          それをご存じかどうかがあなたのコメントから読み取れなかったので長文を書いてしまいました。

          ですから、差が小さいなら医学的に意味ないんじゃね?というのは問題有りませんが、
          差が小さいなら統計学的に有意じゃなかったんじゃね?というのは、「統計学的には」疑問の始点としてスジがよくありません。心情としては理解できますけどもね。

          • digoh (17917) : 2010年12月27日 15時34分 (#1880424) 日記

            そろそろ誰にも読んでもらえない時期ですが(^^;)。

            >今回のケースだと2位以下の薬は明らかにプラセボ以下の効果しかないわけだから、「治験を通ってるのだから妥当なサンプルに対して有意差が有った」ことを前提とすること自体が既におかしい

            私が議論しているのはあくまで「効果が近い=有意に差があるとは言えない、ではない」ということと「『最も強い薬』の効果が否定されたわけではない」という点です。
            最初のコメントが1位を否定するような内容だったので疑問を呈したのであり、2位以降について直接的には述べておりません。
            2位以降の効果が疑問だ、というのは当然の意見です。しかしそれは#1879942の方が持ち出してきた話題です。

            以下、おまけです。

            薬の評価軸は一つではないので、「効果が『説明あり偽薬』より弱い」=「医薬品として無意味」とは限らないのになぁという屁理屈は一応書いておきます。いやこれはホントに屁理屈ですよ、あまり気にしないでください。
            あと、治験ってのは(「説明あり偽薬」ではなく)「説明なし偽薬」よりある程度以上効果があるとされれば認可されて良いってことなので、「明らかにプラセボ以下の効果しかない」で言ってる「プラセボ」は「説明あり偽薬」であり「説明なし偽薬」ではありませんね。おそらく「説明なし偽薬」と比較すれば有意に差があったからこそ認可されたのでしょう。

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  • それこそプラシーボ効果 (スコア:2, おもしろおかしい)

    kamakama (18535) : 2010年12月25日 20時08分 (#1879681)

    「プラシーボ効果によって症状が改善する」という思い込みによってプラシーボ効果が起きたんじゃない?

  • 普通、偽薬を使われるときは、「これは偽薬です」なんて言われません。
    そんなことを言われたら、「本当は効く薬なのでは…」と疑ってしまうでしょう。

  • Anonymous Coward : 2010年12月25日 17時19分 (#1879601)

    言い切って腸に効く

    # 「ただのバリウムです(キッパリ)」

  • Anonymous Coward : 2010年12月25日 17時51分 (#1879621)

    「偽薬です」と言われても素直に信じられないかも
    わざわざ「偽薬です」などと言う人は何を企んでいるんだろうとか
    あれこれ邪推してしまいそうだ

  • 「偽薬であると説明を受けること」と「偽薬であると心から信じること」とは別の話ですよね。

    「医師はこう言ってるけど本当は効くんじゃないの?」
    「医師はこう言ってるけど自分は病人なんだし、まさか本当に効果がない薬を処方なんてしないだろう」
    「『薬です』と言って実薬と偽薬を投与する試験があるんだから『偽薬です』と言って実薬を投与する試験かもしれない」
    や、本人の意志としては医師の言うことを信じるつもりでも、ある程度こなれた人生を送っていれば心のどこかでこういう思考が紛れても不思議ではありません。

    また、(偽薬云々とは別に)「分かっているのに騙される」という事象があることも知られていますよね。
    「これから話すことは全部ウソです」と言われても語り口調が上手であれば信じてしまう、とか。
    (ちょっと具体例も書こうかと思ったけど生々しくなるので止めました(^^;))

    というわけで、「今まで無いと思ってたのに!」なんてことはないでしょう。
    しかし今回は意外に効果が高かったようなので、興味深いですね。

  • hangaku (11364) : 2010年12月26日 0時51分 (#1879795)
    てことは手かざしとかも効果ある?

    小学生のころ道端で勧誘されたなー。
  • 偽薬の主成分である、賦形剤として使われていた乳糖やでんぷんに治療効果があるという可能性はないのか?

  • 座薬ですよと言われても飲んじゃう人は実在するそうです。
    お年寄りの施設で働いている友人に聞いた話です。
    それはまぁあるかも、目が良く見えなかったりで。

    でもある時ボランティアでとある施設に行ったときに聞いた話では、
    座薬を鼻に入れてナースステーションに来た患者さんが居たそうです。
    その発想はなかったわ。

    #どうやらおなかがいたいとか排泄を失敗しちゃったとかそういう事を伝えたかったらしい。

    --
    屍体メモ [windy.cx]
  • 精神科でも症状がひどい人に対して「これは強い薬ですよ」と断って薬力が最小の投薬を行うと
    症状が目に見えて良くなることがあるそうです。
    これも心理的な効果なのだと思います。
    --
    日日是好日でいこう!
  • digoh (17917) : 2010年12月26日 0時28分 (#1879785) 日記

    >過敏性腸症候群には,砂糖以上に効く薬はできていない.

    ちゃんと読んでください。
    「この症状に対する最も強い薬の効果に近かった」です。
    上回った、のではありません。
    もちろん患者個人個人では医薬品より偽薬を選んだ方が良い方も居るかも知れませんが、「砂糖以上に効く薬はできていない」なんてウソを脳にインプットするのは止めてください。

    • >「この症状に対する最も強い薬の効果に近かった」です。

      ということは、費用対効果を考えると、砂糖水を飲んだ方がええということになるよね。
      安くて効能がほぼ同じならジェネリックとかよりも儲かる。

      ホメオパシーみたいに希釈する手間もいらない。

      # ホメオパシーは、DHMOという危険物で希釈するから危険なんだ

  • タイトルのような結果を求めるのであれば、「偽薬を偽薬と説明して渡す群」と「偽薬を偽薬とは説明せずに渡す群」とで比較すべきですよね。
    「説明」以外の差異が多すぎる実験のように見えます。

    • >それは偽薬と説明した場合としなかった場合のプラシーボ効果の強弱の有無を比較しているだけで、プラシーボ効果の有無の測定になっていないと思いますけど。

      その通りです。
      プラセボ効果が存在することは前提として、「説明なしの場合の効果(本来のプラセボ効果)」と「説明ありの場合の効果(従来の定義上のプラセボ効果ではない)」との比較をしないと、タイトルに書かれたような効果の有無を議論するのは無理じゃね?って疑問です。
      プラセボ効果の有無を測るのであれば「(説明せず)偽薬を投与する群」と「偽薬を投与しない群」で比較すべきです。
      そしてその結果はあくまでプラセボ効果の有無の話であり、「偽薬ですとの説明ありの時の効果の有無」の検定とは分けて考えるべきです。

      >仮にプラシーボ効果がまったく存在しないとしたら、そもそも二重盲検法は必要ない(新薬を与えた群と薬を与えなかった群で比較すればいい)ですよね。

      私はプラセボ効果が無いという前提には立ってないので何が「ですよね」なのか理解できません。すみません。
      効果がないのであれば、その文章は正しいですね。

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  • bet (41468) : 2010年12月27日 3時58分 (#1880211)

    >薬を飲むという行為が病の治癒に用いられてきた実績に体が反応して、反射的なプラシーボ効果をもたらしたのかも

    子供を歯医者に連れて行こうとすると、痛みがなくなったとか申告してきますよね。
    「もう痛くないから、お医者さんはいい」とかね。

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