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上海再開発 暴徒が立ち退き反対派を襲う
中国・上海では、万博の開催中に中断されていた街の再開発が再び行われるようになり、一部では、立ち退きに反対する住民たちが暴徒に襲われるなど、トラブルも起きている。
事件が起きたのは、先月29日の夜明け前。約200人の暴徒が住宅にがれきを投げつけた上、鉄パイプなどで住民たちを襲った。現場は、上海のシンボルタワーであるテレビ塔にほど近い古い住宅地。このエリアでは、再開発の具体的な計画が明らかにされないまま住宅の取り壊しが進められていて、住民たちは、政府からの補償金が不動産の実勢価格の約5分の1しか支給されないため、引っ越ししたくてもできないとしてとどまっていた。
住民たちは、市の住宅担当者が暴徒らを指揮する様子を目撃しており、行政に対し不信感を抱いている。また、別の立ち退き現場では、反対する住民たちの身柄を警察が拘束し、その間に建物が壊された。その後、住民たちが政府に陳情に訪れると、またも警察に拘束され、自由に意見を伝えることさえできなかった。「人権を保障してほしい」-住民たちから悲痛な叫び声が上がっている。
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