岩手のニュース
小正月 にぎにぎしく 大船渡で伝統行事「スネカ」
| 「悪い子はいねえが」と荒々しい声を上げながら子どもに迫るスネカ |
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岩手県大船渡市三陸町吉浜地区で15日夜、伝統の小正月行事「スネカ」が行われた。鬼のような面をかぶり、みのの装束をまとったスネカは「悪い子はいねえが」と子どものいる家々を回り、無病息災を願った。 スネカは江戸時代から伝わる奇習で、秋田県のなまはげに似た行事。すねに斑点ができるほど、いろりで暖を取る怠け者を「すねの皮をむくぞ」と戒めたのが起源とされる。吉浜地区の中学生ら約20人がスネカになり、各世帯を回った。 2歳の孫と住む大工菊地篤行さん(59)方では午後6時半ごろ、スネカが「悪い子はいねえが」と荒々しい声を上げて居間に上がり、子どもに近づいた。子どもは怖がって泣きだしたり、「悪い子はいません」と言って追い返したりした。 スネカは2004年、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
2011年01月17日月曜日
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