事件木更津に「中華街?」 中国の土地買収深刻 ニッポンの無警戒さ浮き彫り+(3/3ページ)(2011.1.16 21:41

  • [PR]

[事件]ニュース トピック:地域の話題

  • メッセ
  • 印刷

木更津に「中華街?」 中国の土地買収深刻 ニッポンの無警戒さ浮き彫り

2011.1.16 21:41 (3/3ページ)
千葉県木更津市のホテルにそびえ立つ「中華門」(宇都宮尚志撮影)

クリックして拡大する

千葉県木更津市のホテルにそびえ立つ「中華門」(宇都宮尚志撮影)

「池袋化」の懸念

 「新潟にチャイナタウンを作ってはどうか」

 新潟市の中華街構想は、昨年7月、総領事館の開設を記念した地元メディアによる王華総領事と泉田裕彦新潟県知事らの対談の席上、王総領事から持ちかけられた。

 泉田知事は「世界に誇れる中華街があれば新潟の宝物が増える。魅力的な構想だ」と前向きに回答した。

 現在、衰退著しい中心商店街が誘致に名乗りを上げているが、「新潟が(中国人が大量に流入した)東京・池袋のようになる恐れがある」(住民)と、地元には景観や治安上の懸念がくすぶっている。

 今や地方都市は中心市街地や商店街が“シャッター通り”と化し、経済の疲弊は深刻だ。中国の浸透の背景には、衰退する地方が中国の進出に飛びつく構図が垣間見える。木更津市の水越市長は「中国人観光客は驚くほどお金を落としてくれる。不安は感じていない」と話す。

 ただ、景観や治安の面から無警戒な進出を危惧する声もある。任期中の平成18年に仙台市内で進んでいた「中華街構想」を撤退させた当時の市長、梅原克彦氏は「地方の首長や議員の問題意識の欠如は深刻な問題だ。市民にとって本当に大切なのは街の安全や景観。目先の利益に目がくらんでいる」と警告する。

このニュースの写真

千葉県木更津市のホテルにそびえ立つ「中華門」(宇都宮尚志撮影)
中国総領事館への年内売却が見送られた旧万代小学校跡=新潟市中央区東万代町
中国が駐新潟総領事館の移転先候補として買収を目指した旧万代小学校跡地=新潟市中央区東万代町
10月25日付で移転、業務を開始した新しい中国総領事館=新潟市中央区西大畑町

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

  • >

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital