いのちの水    初校 '99.6.16  再校03.3.30  鈴木俊輔

 

  意識は水に反映されます。 21世紀のミロク新世界を切り拓く神性意識、ヒトの意識波動が水に転写され、その愛・感謝・調和の意識情報を持つ水が空間に放出されて一つの場を作り上げる。これが本稿で伝えたいことの結論の一つです。 この時期、ヒトの持つ意識が時代を大きく変える分岐点、人類文化論上の進化の境界線、スキージャンプのK点にあたりますが、意識(精神)と現象化(物質)との間に媒介するのが水であります。 私が水の研究をするようになったのが凡そ1990年頃からですが、仕事や研究を通じて水の専門的中味を問う方、また技術を離れたご家庭の方でも水については本能的に興味をお持ちも多く、ここに「水」と「生命」の関係についてお話させて戴きます。

 

[環境破壊の源流は水の汚染から

  1968年の学生時代に論者が初めてヨーロッパを訪れたとき、アウトバーン郊外の田舎の小さな一軒家でも、都会の町並みでも家々の窓辺には花が飾られていて、深緑の広大な田園風景と古城や神殿など、そしてそれを彩る原色の鮮やかさに圧倒されてしまいました。島国日本のチマチマした生活に比べてなんと伸びやかで美しい国かと、いたく感動したものでした。  とりわけスウエーデンの清潔さと上品さに憧れて将来住むんだったらこんな処がいいなあとも想ったりしたものです。                 

  そのスウエーデンには85,000ケもの湖があるのですが、1995年頃にはその30%の約25,000湖がメダカ一匹住めない死湖となってしまったそうです。 酸性雨や工場排水、生活排水の影響でじわじわと汚染されていったのです。ヨーロッパ全体が新興国北米に比べて自国文化意識が強く歴史文化・風土を大事にする国民のせいか環境破壊にいち早く手を打ってきました。 およそ10年ほど前から急速に資源リサイクルや公害防止強化に取り組んで、今では世界で最も厳しい環境法規制が敷かれております。それでも一世紀前の自然環境に戻るのには相当に長い年月を要することでありましょう。

  日本で一番まずい水道水は大阪市だそうで、私も昭和40〜50年代には自家製の水を持って大阪に出張に行ったものです。 大阪の水道源水は琵琶湖ですがここから引いた源水を浄化して水道管に供給します。 その市内で使用された生活排水も汚水処理場でリサイクルし、初期の源水は大凡 5ターン位してやっと海に流されますからその間の飲料水は相当いろんな物が交じっているわけです。 また琵琶湖の水もアオコが多く元からカビ臭い原水でありましたが近年ではかなり改善されたようです。  東京では金町浄水場系統の水道水が最もまずく、その近県では千葉の霞ケ浦源水の評判が悪いようです。

  水道水のまずさの一つにカルキー臭があげられますが、これは塩素が犯人です。日本の水道基準では遊離残留塩素が0.1 PPM以上という下限規定であって、欧米の上限規定とだいぶ考え方が違います。 日本の場合はこの値以上に殺菌効果のある塩素をどんどんいれて菌を殺しなさいということで、近年改訂された新基準(有害有機物の規定など)でも上限については快適値として1(ml/l)程度としているものの特別な法的規制はありません。塩素はアウシュビッツ収容所で大量殺りくに使われた猛毒ガスで、源水に含まれる大腸菌などを殺菌するために同作用のオゾンと共に大量に原水中に投入されています。 菌という生命体が殺されれば、菌より体重は遥かに大きいのですが同じ生命体であるヒトにも少なからずその影響があるはずで、飲み水がマズイと感ずる人の高度な舌センサーは正直な信号であります。 明治時代に米国からそっくり導入された日本の水道基準法は、つい先頃まで改訂されなかったという驚くべき無神経さであったといえますし、行政対応の遅い典型のひとつが水質基準でありましょう。

  河川や海という水資源環境はマスコミで報道されているように様々な有機物で汚染されてきて、沿岸地帯では貝類のメス化という現象すら発見され、見方によってはやがて地球上には雌雄の生殖がなく38億年続いた種の保存がそう遠くない先、断ち切られてしまうのかも知れません。  人工合成した有機物ほど始末が悪く中々分解しないのです。海や河川に浮かぶビニールや鼻の欠けたセルロイド人形を見かけるように人工有機合成物は分解しにくく無機質に還元されにくいのです。自然から得られた有機物 例えば動物・植物の死骸は雨とバクテリアによって大地に還元されます。
ちなみに土とは岩石が風化して出来たものではなくて植物や動物や昆虫の死骸が無機質に還元されたもので、これと1g中10億ものバクテリアと共存しているのが土であって地球上に平均30cmの薄皮となっているのです。従って合成肥料やら農薬を撒くだけで人間が食べた残サやコヤシを地球に還元しないとやがて地球は砂漠となっていくことになります。この危機は目前に迫っている事実なのです。

  人工で得た有機合成物は多種多様で新薬として病院から排出されたり、パーマ液や洗剤や工場からも洗浄液、ペンキ廃液、雑多な物が排出され大量に河川や海に流れ込みます。パーマ液は美容師さんの手荒れなど職業病の元となってますが劇薬指定であることはご存知でしょうか。これらも年間ドラム缶で数10万本相当、家庭の洗濯廃液もドラム缶で毎日4000万本相当が流れ込み工場廃液は推定すらつきません。これらが赤潮の原因になったり環境ホルモンとして、「いのちの水」を汚していきます。半導体工場も洗浄するための良質な水を求めて黒部の山奥など水源地へと進出していきます。 その工場廃液は高度な管理をもってしても微量な成分は土壌浸透や源流の河川に流れ込みます。
水道基準で有害有機物が約40項目ありますが例えばトリクロールエチレンは0.03ppm以下の基準で、この1億分の3という濃度を排出工場内で常時監視する高性能な浄化設備や分析設備は費用と性能の点からして何処にでも設置されているというわけでもありません。現状はもっとゆるいレベルの隔月検査もしくはBOD、CODといった有機物が分解できる消費酸素量の定期計測が一般的であるのみでしょう。

  有機物はヒト自体が有機物ですから一旦人体に入ると体内に残留しやすく排出されにくいのです。従って極く微量であっても段々体内に蓄積され、知らないうちに半病人になってしまいます。人は一日に2.5gの水を摂りますが飲料で1.5g、食物や呼吸で1gの水を体内に取り込んでます。 人の平均寿命を86才とすると一生の内に80トンの水を体の中に入れることになりますからppb単位(ppmは百万分の1、ppbは10億分の1の濃度)の微量有機物含有量であっても年を取るにつれてその蓄積の影響がジワジワと出て来ることになります。

  酸性雨は主にエネルギー産業が排出する亜硫酸ガスが原因で、これが雨に交じってPH2前後の硫酸水となって農地森林を枯らします。雨は本来、天が授けた浄化の仕組みですが汚染排気ガスの排出総量が今や指数関数的に増加し自然浄化の許容値を越えてしまいました。       

今から200年前の世界人口は数億人で、この200年の間に世界人口は実に59億人に、2003年では64億人に増えてしまいましたが、何よりも増えたのは産業革命以来、人の使うエネルギーであります。  1馬力(735ワット)で田畑を耕していた人類は今や数十万馬力のロケットやジャンボジェットを操れるようになり、巨大な産業群も物の生産・輸送にと莫大なエネルギーを扱いはじめました。しかし人類はこの巨大なエネルギーをコントロールできず物質至上主義完成の動力としてのみ扱って来たのです。 政治も経済も飛躍的なエネルギーの使用量に対して、コントロール能力が追従できず手に余るようになってしまったのです。 そして暴走を始めたエネルギーの一人歩きと人間の無知が、いのちの根幹に拘わる水を自らの手で「死に水」へと変えつつあるのです。

 

  [パラダイムシフトは水が関連する]

  かつては「水の国」、日本に外国船がこぞって寄港し水・食料・燃料を積んでは外国人をして「日本の水は旨い」、「水の国 ジパング」と言わしめていたのは過去のものとなってしまいました。 渋谷・原宿・新宿と若者で賑わう界隈も、ジーパン姿にボトル片手の光景がずいぶんと馴染んで参りました。ファッションではなくひとり一人が水道水の危険性を無意識に感じ始めたのでしょう。コーラやジュースよりも「美味しい水が好き」という単純でストレートな表現も時代の意識でしょう。物質至上主義の代表のようなコカコーラへの批判と言おうか、「俺、生きているから水を飲む」というてらいも外聞もない素直な自己表現がそれであって、こうした若者に代表される時代表現が、この共時性世界に生きる大多数の意識の雪崩現象と読み取れるのです。ミネラルウオーターが2002年には12億本の売れている事実は健康と水、いのちと水との深い係わりを感じさせる社会現象ですが、この辺りをもうすこし掘り下げてみたいと思います。

  世界に例を見ない速度で高度経済成長を遂げた日本は、ある時期 世界のトップ銀行ベストテンのうち日本の銀行が約半数でした。金が金を産むという金権思想と、使い捨て商品の大流行り、隣が車を買えばうちはピアノと。 消費は美徳なりが合言葉、日本国民総物欲の権化となりました。  産業界もこぞって大量生産と矢継ぎ早やの商品展開、おまけに大蔵省も銀行も経済成長という表看板の元にチェックの甘い融資優遇策を進めてまいりました。
企業も日本国民も沸き立って、ゴルフ会員権やら株券やら不動産投資に、バスに乗り遅れまいと、借金してでも権利を買って株式欄に目を通してはニタリとしていた時期もありました。 やがて1990年に入って湾岸戦争のノロシを合図にバブル経済崩壊を迎えます。 ここでハッと気がついてみたら金が金を産む道理はなく、実物が動いて付加価値が付いて初めて利益が生まれる。そんな実物も努力の汗もなく、夢がさめれば金の亡者に取り付かれていた自分にハタと気づきます。おまけに高度経済成長の落し子、産業廃棄物は知らないうちに形を変えて水と空気と大地にばらまかれジワリジワリと自分の家庭まで入り込んで来てしまいました。
 周りを見渡せば厚生省、防衛庁、建設省、大蔵省、証券業界、銀行とトップ層の不正が暴かれて、日本のリーダー役がかくもエゴの塊かと情けなくもなる。やがて大企業もリストラに継ぐリストラで新卒生の就職もままにならない。 日本は世界に先駆けて物質至上主義の限界を経験させてもらったのです。

  そして「お金や物の豊かさよりも、心の豊かさがほしい」「いい家や高級家具より感動が欲しい」とマジョリティが感じ始めました。 日本国民の価値観の変化(パラダイムシフト)がこの世紀末から日本発で訪れてきたのです。エゴの時代から共生の時代へと意識の変化がおこったのはバブル経済崩壊という神が仕掛けた荒療治でありました。命があって健康でいられるから初めて仕事に就けるのです。お金やモノ、地位名誉、見栄えや評判よりも、生きている実感と心の充実・感動が大切で、命と本源的に係わる神様からタダで供給される水・空気・光・大自然にヒトの感性の矛先が向けられました。 ボトル片手の良く見かける風情も、家庭用浄水器が取付けられる昨今の家庭生活も、「水 即ち命」という半意識と、もう半分の意識には人類が自らの手で生宮地球を汚してきてしまったという反省に立つ無意識の行為がそれなのであります。 地球規模で命の基本要素が汚染されてしまったことを恥じた日本民族は水の持つ不思議な力、全てを元に自然に回復する水の力を無意識下で覚され、そして社会現象として「水ブーム」を引き起こして行ったのです。                                                              

人の肉体の水分は65%で固体分が35%、この比率は地球の水圏、陸圏の比率とほぼ同様です。またヒトDNAすらその二重螺旋構造にも水分子は構造化されています。地球・ヒト・DNAという惑星大の大きさから微小分子のレベルまで水はくまなく存在している。事実、水は、「水の惑星地球」になぞらえられ、あらゆる生命体は水なしでは存在しえません。 心の豊かさや人類共生という日本人の魂の叫びが、やがて水の惑星地球に波動共鳴して地球再生にむけて世界を揺り動かしていくことになりましょう。

 

  [水と地球]

  地球は高々±50℃位の狭い熱環境にあって、火星や木星ではもうひと桁違う高熱と極寒の温度ゾーンを持ち、大宇宙の惑星からすれば地球は奇跡に近い極小温度ゾーンに維持されています。更にヒトは37±数℃の超極小体温ゾーンで生きてます。秋から冬にかけ14.3℃になると北から渡り鳥がやってきて、春14.3℃になると渡り鳥は北へ帰ると同時に新しい命が大地から芽生えて参ります。

   冬、0℃以下で湖面が凍結しても、水の最大密度は4℃ですから氷(密度は1g/ccでなく0.998位)は膨脹して湖面に浮かびます。すると氷の下でも小魚は生き永らえ子孫を残し悠々と湖底を泳ぎ廻ることが出来ます。湖底まで凍り付かない自然の配慮があるのです。

  地球は新幹線の約5.5倍の速度で自転してますが、その遠心力で大気や海の水は宇宙空間に吹き飛ばされずに地球重力バランスによって地球上にとどまっています。 太陽の光のエネルギーで大地の植物は育ち、ヒトもヴィタミンDが体内生産されます。大気中の炭酸ガス(C0)は植物が吸って光のエネルギーと水によって糖類に変え成長の肉とし、また酸素を大気中に放出してくれます。  海岸のさざなみもC0を吸って大気中のC0の濃度を下げ、またそれを海の藻類に成長の糧として供給し、藻類は小魚の餌となり、小魚は大魚の餌となり、魚類と植物はヒトの餌となり、ヒトの呼気(C0)や糞便は植物の餌となり、動植物の死骸はバクテリアの餌となり大地に帰っていく、こんな自然の大循環が「水の惑星地球」でおよそ38億年営々とつづいて来たのです。この間、酸素は増えもせず減りもせず、地球全体は一つの命として息をしてきたのです。

  太陽の熱は赤道直下の海に照りつけてもグラグラと煮えたぎって魚を蒸し上げたりはしません。水の比熱は1 (cal/g)とあらゆる物質の中で最大の比熱をもちます。1℃温度を上げるためには水はこれだけの大きな熱量を要し、鉄やアルミの比熱0.2 前後と比べると相当大きく直ぐ熱しやすいプラスティック類の比熱の100倍近いのです。だから海はなかなか熱くなりません。 また蒸発潜熱といって水が100℃で蒸気に変わるときに535(cal/g)の熱量を奪うために太陽からの熱で海面が蒸発すると、太陽熱が吸収されて海は煮えたぎらず温暖海流となり地球をめぐります。またこの海面付近の温暖帯域でプランクトンが生育し魚の栄養源となりまたプランクトンが豊富な海流は冷たい海域に栄養を運ぶことになります。この海流と地球の自転が風を呼び起こします。

  海から蒸発した水は気体となって上空に昇り一団の雲を形成します。やがて雲は大気に流され陸上の山々とぶつかり上昇気流に乗って上空の冷たい空気に触れ冷やされて、雨となって大地に降り注ぎます。 雨は土壌のミネラルを溶解し、ミネラルを含んだ水は植物に吸収され、その枝葉を大きく広げさせます。土壌の余った水は地下に浸透したり、岩肌を流れ落ちて湖沼を作り、溢れる水はせせらぎとなって雨の降らない他の陸上を養分を運ぶ血管のように走ります。

  水の固体・液体・気体の三態の変化はなにやら「天」「地」「人」を想起させます。HOという一つの存在が、あるときには天空に舞う雲の姿をとり、固まっては氷結した地となって、また液体血液が流れるヒトの様でもあります。 ヒト(液体)を主体にしていうならば純正な意識(気体)が空間に放出しているさまが天とイメージされ、意識が例えば芸術品という創作体に結晶化された状態やこの大地自体が「地」なる物質とイメージされます。 水の三態は三貴神(ミハシラノウズノカミ)である(天照)/(月読)/(須佐男)の三大神にもパラフレーズされるようでもあります。

  水は清める、純正などの代名詞でありますが「中道」「融和」という人生の生きざまを諭しているようでもあります。例えば強酸のHCL(塩酸)と強アルカリのNaOH(カセイソーダ)という両極端を混合しますと必ずHOは生成され、化学の世界でも人生でも水は共通して融合融和の存在といえるようです。

   山に降り注いだ雨は、朽ち枯れた自然界の有機物一切を浄化し、また無機物へと還元させていきます。沢の水はやがて小川となり、沿岸や川底の石と水流がぶつかって小さなカルマン渦(微小渦)を流れの到るところに発生します。このセラミックス(岩石)と渦の作用で水は命の情報が入るようです。オーストリアの研究者シャウルベルガーが水に回転を与えると水が活性化することを発表して、渦流放出のシステムを考案したりしましたが、古来よりケルト民族では瓶の水を乙女が回転させてから飲用に使うといった風習があったようです。ケルトの古代遺跡にも渦紋が到るところに描かれておりますが、後に若干触れるように渦は水にエネルギーを与え ドロドロの水でもやがて活性化する不思議な作用を与えます。                                 

山々から下る沢の水は小さな小川を作り、小川は合流し大河となってひたすら低きに流れていきますが、サンズイに去ると書いて「法」と読ませるのは古代人が「水」の清さと無私に摂理を観たのでありましょう。食べ物は入っても出さなければ病気になるようにお金も入っても出さなければ「法」という摂理にもとることになりましょう。 人体の血管は毛細血管を含めると総延長10万Kmに及ぶそうですが地球を二廻り半する計算になります。このサラサラした流れによって人は生かされているように、小川や河川というのは生命体地球の血管といえます。  やがて河川の水は大海に注ぎ込まれ約3年の輪廻を全うし、再び水の大循環が繰り返されます。   大宇宙から見れば奇跡の温度ゾーンに保たれている地球は、水・鉱物・生命体の共生の仕組みの中にあって38億年間 見事なバランスをとってきました。

 

   [水の不思議さ]

  東ヨーロッパでは大昔から雪解けの水を牛や鶏に与えることが習慣となっています。牛に飲ませると搾乳率が10%位増え、鶏では15%前後の産卵率アップとなるようです。雪解けの水でも数日経った水ではその効果が無くなります。恐らく太陽光の電磁波の作用で水になんらかの性質の変化があったと推定されます。国内でも温泉をタンク車に積んで東京方面に輸送してクアハウスで儲けようとしのですが失敗に終わりました。ミネラル成分は変化していないのに薬効作用がないのです。温泉水も数時間以内に使用しないと効果がないようです。温泉の薬効はミネラルだけでなく地球中心から放出される物質波動や宇宙からの宇宙波動が地殻内の温泉水に伝達され、水になんらかの情報を与えているのだと思います。一旦湧水した温泉の劣化は地球表面を飛び交う各種人工電磁波、電線、新幹線通電などの影響で変化してしまったと思われるのです。

密教の行者でもビルの屋上と深山幽谷での冥想とでは全く冥想の質が違うといいますし、山奥の冥想でも付近に大都会に繋がる河が身近にあると都会の喧噪波動が河を伝わって良質な冥想が得られないといってます。どうも水にはこれまでの物質・成分という見方と違ってある種のエネルギーが波動状態で水に入っているかいなか、これがこれからの水を理解するうえで重要でありましょう。

  フランスのルルドの水は随分昔に亡くなった聖女の姿を今でも「水ミズ」しく美しく保存してくれているようで、その湧水地にむかう信者の列が延々と続いております。不治の病が直ったり様々な奇跡現象が起こることでもルルドの水は知られてますし、日本国内でも万病に効く水などの話も良く伝え聞くところです。 アメリカの高名な水の研究者チョン博士は世界中の水を研究し、老人長寿国と水に因果関係があることを発表しました。 南米のピルカバンバ、新彊ウイグル地方、コーカサスの老人村、日本では沖縄や山梨県のユズリ原地方が長寿村と知られています。彼等御老人の糞便はニオイが殆どしないか極く薄いようです。腸内のバクテリア活性度がよく、いわゆる善玉菌が優位であるからでこれには水が相当関係します。
これら長寿村の飲料水はどうも地下水が蓄えられている岩盤構造に共通点があるようで石英質の岩盤と鉄鉱石の岩盤に挟まれ上層は石灰岩のようです。石灰岩はCaイオンが水に入って来ることは容易に推定できますが、問題は石英と磁鉄鉱です。石英は水晶の仲間で圧力をかけると電気を生ずる圧電材料でもあり磁鉄鉱も電場を持っています。従って地下深層水付近に自然の電磁気的フィールドができて、この波動が水のクラスターに変化を与えているといえそうです。

  水は1モルつまり18cc中にHO分子が6×1023ケも存在しそれそれが1秒間に10億から100兆もの振動をしています。HO分子は1ケづつバラバラに存在しているのではなく、幼稚園の子供が両手を繋いでいるようなチェーン状の100人もの集団があったり、200人もの集団があったり、このクラスターという集団が混ざり合って液体の水になっているのが水の実相です。チョン博士によれば分子数が5〜6分子集団が健康にいい水との仮説をたてております。腸内壁や植物の細胞間にもクラスターが小さいほど水は侵入しやすくなります。

  シカゴのスローン記念病院のドウメガニアン博士は胃癌、肺癌、大腸ガンほかガン患者のガン細胞を研究し、そこに二つの大きな特徴を発見しました。一つは細胞皮膜が活性酸素で酸化され過酸化脂質になっていること。活性酸素は空気中の通常酸素より大変活性であらゆる物を酸化させる過激酸素でオゾンもその一種と言えましょう。もう一つはガン細胞ですが、その付近の水はクラスターが異常に大きく大集団で動きにくいいわばマヨネーズのような水となっているということであります。つまり生体細胞の水がさらさらと動ける水ではなくてドロドロした水になっているようです。 これらのことからクラスターが小さい水というのが良さそうと言えるかも知れません。しかしクラスター数の分析にはNMR(核磁気共鳴装置)という強力な磁場を水にかけて計測するものですから確率論的に水の一つの傾向、性状を示しているとはいえ強磁場エネルギーをかけるため、本来のHO結合状態が変わってしまう可能性もあり絶対的評価手法とはいえないようです。

  市販でアルカリイオン水というのもありますが血液が弱アルカリだからアルカリ水を飲めばいいというのは乱暴な話で、血液が仮にPHで0.1変化したら人間は恐らくダウンしてしまいます。PH以外の尺度に酸化還元電位(ORP)というのがあり単位はmV電圧で表示します。水が酸化させやすい水か、そうでない水かという指標ですが例えば先に述べた酸性雨は PH2前後で酸化還元電位は+900mV以上、水道水はPH7前後で酸化還元電位は+600〜700mV、市販ミネラル水はPH7前後で酸化還元電位は+300〜+400mV、お母さんの羊水や赤ちゃんの体液は−300〜−100mVです。水は活性酸素種を含んだり塩素イオンが多いと酸化還元電位が高く、これに触れると酸化され錆びる腐敗するなどの現象を生じ、逆に酸化還元電位が低くマイナス表示されるような還元域つまり羊水の状態では錆びたものが元に戻るということになります。ちなみにお小水では−100〜+100mV位で人が二日酔になるとこの電位は+サイドに高くなりなす。最適土壌圏と体内臓器のPHと酸化還元電位はほぼ同等でPHは6.0〜7.0の弱酸性、酸化還元電位は−500〜+200mVの範囲のようです。これからも酸化還元電位の低い水が良い水の一つの尺度と言えそうです。

バイオカルムという新素材は超微細なアルミナセラミックスと金属アルミとの多孔質燒結複合材料ですが表面積が何と平板の50万倍で、この素材を水道水に浸漬すると急激に酸化還元電位が低下します。1週間も漬けると完全に還元域に入ってしまいます。また面白いことに水中の微量塩素が消えてしまいます。またこのバイオカルム水の中にベンジャミンの葉っぱや神社の玉垣の葉を漬けておきますと葉から根が出て参ります。人には体にいいかどうかの、旨いマズイという確かな舌センサーもってますが、焼酎のお湯割りや、ウイスキー、日本酒、ワインまた醤油、湯豆腐、酢などにバイオカルムを5〜10秒程度浸すと舌センサーの味わいで、まろやかさが増すことがはっきり分かります。酸化還元電位はいい水の一つの選択指標と言え、水の還元域化はこの素材から自由電子が放出されて電子リッチの還元水になること、そしてプロトン(H)やその変形態の活性水素(H)によって、水中や生体内の悪玉酸素である活性酸素を中和除去していることを申し添えておきます。なお論者はこの新素材複合材料バイオカルムの開発者であります。

  水を科学的に評価する手立てとしてミネラル成分、毒性試験、表面張力、導電率、PH、酸化還元電位などがありますが「体にいい水」とは一体どういう物性値なのかまだ正確に分かっておりません。しかし適度なミネラル成分を含有して水分子の集団クラスターが小さくて、かつ酸化還元電位が小さい方向が良さそうだと言えましょう。

  2枚のガラス板を水中でくっつけてそれを離す圧力を解離圧といって、水の温度を上げてその解離圧を厳密に調べますと15、30、45℃にピークがあり一定な直線関係ではないのです。つまり30℃とか45℃ですとかなりな力が必要ですがその中間の37℃近辺では小さな力でも水と接している物体との親和力構造力がゆるみやすいという事になります。人の体温は37±0.5℃という宇宙環境から比べると驚くほど狭い温度範囲で生かされて27℃以下では凍死、45℃以上では危篤状態になりますが平均体温37℃をもつ人間は敏感に微熱を感じ危険信号を発しますがこれも水の解離圧を巧みに生命体が取り入れていることがうなずけます。 
二枚のガラス板の間に水を入れて凍らせる実験では、そのスキマ距離によって水の凍る温度は異なります。ちなみに1ミクロン弱ですと融点は−40℃前後まで低下します。誰でもが0℃で水は凍ると思ってますが非常に狭い間隙の水は中々凍らないのです。ですから平均12ミクロンの細胞の間に挟まれた体内水は凍りにくいしシベリアの木々はセルロース細胞が細かく厳寒の季節でも凍って膨脹してその木が断ち割れるということが無いのです。 逆に熱砂の砂漠に生きるサボテンも早々には細胞内水は蒸発しにくく枯れない細胞構造になっているのです。 水と生命体は研究すればするほど水によって生かされているということが分かります。

  ヒトの体内に入った水は栄養分を総延長10万kmもの毛細血管を通じて体内にくまなく配り、新陳代謝で再生される老廃物を体外に運びます。そしてエネルギー源ATP(アデノシン3隣酸)は加水分解反応で発熱量を生じヒトが運動する熱量を得ることが出来るのです。また脳からの指令で手足が動きますが、この神経線も金属の銅線ではなくて蛋白質で、蛋白質の廻りには水が介在してます。たんぱく質―水―たんぱく質―水・・・・の構造が神経で、してみれば水が情報伝達の役割りをしていると言えるのです。

  水道水を人為的に良質水に変える様々な手法があります。磁気処理、電気分解処理、遠赤外線処理、フィルター処理、バクテリア活性処理、パイ処理、共鳴磁場処理、イオン電場処理、超音波処理、セラミックス処理、オゾン処理、光触媒処理、ミネラル添加処理、トルネード処理、気功処理・・・など開発がなされておりますが「生きた水」とはどれがいいのか現在の処、明確には分かっておりません。トリマリンや水晶などのセラミックス浸漬水はミネラルが溶出するだけでなく自由電子の水中への放出もあるようです。炭を床下に撒く炭埋技術も単に水分の放出や吸着現象ではなく電子のやり取りがあるようで、これが土中の水や空気中の水分に変化を与え又この環境下に住む人や虫や他の生命体の生存環境になにかしらの影響を与えているようです。 しかしこれらの方法が具体的にどのようなメカニズムで作用しているのかは現存する評価計測手段が限られているため実態は不明で、水にはまだ未知の領域、未知のパラメーターがあるようです。                                                            

生命体が生体(物質)と命体(精神)の二つから成るとすると、この生命体の基本要素である水も、物性(物理的性質)と波動性の二つの方向から探ったほうがその真実が見えて来るのだろうと思います。

 

   [水と波動]

  日本に波動共鳴装置(MRA)を初めて紹介したのは江本勝氏でした。 いまではMIRS,LFT,JBA,MAX,BICS,QRSなどの波動装置が活躍していますが、これら波動共鳴装置は人の健康状態までも瞬時にして分かってしまう。さらにカタチのもつエネルギーや素性の分かっていない物質がどんな作用に働くのかも検知してしまうという大変センセーショナルな装置です。原理的には100年以上前から研究されていたのですが、今日ではその道の方々に聞くと概ね90%以上もの高い確率で測定物の性質が同定出来るようです。あるコード例えば免疫波動(B222)を装置に設定して、装置に直結するプローブをオペレーターが手の掌に当てて測定体をカウントしていく。良性ならカウントは上限+21、悪性ならば−21と0点を含んだ43段階の数値で測定物の良し悪しを判定していくものです。原理は手の掌の皮膚抵抗(電気的)を測定しているのですがあるカウントで皮膚抵抗に大きな変化が出て装置内の音響信号がブブーと非共鳴音が出る。この時のカウント数が計測値となるのですが、オペレーターの無意識の脳内信号をキャッチしているといえます。
オペレーターの精神状態が従って大切で無にする訓練と言いましょうかある程度の研修は必要ですが、「おまかせする」という精神態度がポイントのような気がします。脳波のα、β波とは違った信号で個人的にはオペレーターの脳幹に何らかの形で入って来る高度な信号と思えます。その信号が脳幹から自律神経系を経て体温・発汗・その他マイクロバイブレーションのような微小信号を与えているものと推定します。
くどくどと波動機器について述べるのは本意ではなく、いい水かどうかを判定するに従来の物質化学分析ではみられない総合的判定がこうした波動機器で出来そうだということであります。なお波動計測についてはサトルエネルギー学会(http://www.subtle-eng.com)が研究と応用を実施しております。

  江本勝氏は各種のミネラル水や水道水を低温下で凍らせてその氷晶写真を観察する大変ユニークな仕事をされております。質の悪い水道水では奇麗な雪の結晶形は得られず、比較的良質な湧水は奇麗な六角形の結晶が出来上がるということです。神戸の地震前の水も何故か六角形は得られず、逆に水道水であっても両手をコップに添えて「有難う」「愛しているよ」と十分意識を込めた水はなんと奇麗に結晶化されるというのです。 ここに水はヒトの念という波動を受けて姿を変えたり、ヒトの念がない状態では大自然の生きたままの姿を写し、逆に悪性物質が入っている姿は崩れた氷晶となります。 したがって水はその固有の波動情報をカタチで表現できるということになります。意念というヒトの精神と物質現象とのリンク、その橋渡しの解明が水という媒体を通じて把握できれば大きな貢献となるでしょう。

  これに先だって1988年 自然科学では権威あるネイチャー誌に発表したベンベニストらの論文は大変な反響を呼びました。水にヒト抗体IgEを添加しそれを10倍希釈、さらに10倍と逐次希釈し10−120倍もの超希薄水を作りそれを臨床実験したところ、ある希釈率で原種と同様な効能をみたというのです。1分子量では6×1023ケの分子が存在することはアボガドロが教えているところですが薬物成分が1分子もないような超希薄水に薬効があることは現代物質化学では説明ができません。物質の持つ固有の振動数(波動)が水に転写(インプリント)したとしかいいようがないのです。江本氏の実験の愛念という波動も高次の振動数でとみて、良質な言霊の音波の背後にある念波が水に転写したといえるのではないでしょうか。    

近世ヨーロッパで起きたペスト禍では、患者の糞便を超希釈して健常者に飲ませたところペストにかからなくなったことから全滅の難から逃れることが出来ました。ある種の危険信号が入った水を飲むと咽喉直前のBスポットがキャッチし脳幹に信号を送ります。脳ではこの信号に反応し各種の免疫放出指令をするのです。こうした自己治癒力を発展させて近代ヨーロッパ、特にイギリスではホメオパシーが盛んとなり専門病院もあります。かって英エリザベス女王がホメオパシー学会長であったことは日本では余り知られておりません。 物質化学では説明できない超希釈の世界、ホメオパシーの科学的背景は水への物質波動の転写であるといえそうです。               

波動科学は未だ緒についたばかりでありますが、誰もが気にする医療・健康面から次のステップに進むように思われ、ことに免疫学の方面から水・波動・生命体の因果関係に大きな進展を見せてくれるものと期待されます。

  水は一般的には導電体ですがミネラルを取り去って純水に近付けると段々不導体になります。電気を通したり通さなかったり、いわば水は半導体でVTRのテープのようにある信号を記憶するということと同じでなのす。水は情報を記憶し伝える役割りをするのです。生体は固有情報を持っていなければ再生を繰り返しませんし、生き永らえることは出来ません。またヒトが数ヶ月断食しても死ぬことはありませんが水を飲まなければ数日で死に到ります。このことなどから水は生命の信号というある種の波動を受け記憶し伝える使命を持っているのではないでしょうか。 先に述べたようにヒトの神経伝達でも金属導線が体の中に張りめぐっている訳でもなく、神経細胞内にも水が介在しているのです。

  最近では波動転写装置を見掛けるようになりました。これは同一装置上のA点に水を置き、B点に例えば化粧水を置きますと化粧水の持つ固有情報が水に転写されたりします。また両手をA・B両点に置いて装置を作動すると左右の気の流れが同調します。これは気の停滞すなわち病を起させない予防策で、気の流れと左右の同調が大事なのです。このほか身に付ける装身具や化粧水に手掌から自分のDNA情報を放り込むと、自分にあった相性のいい性質に変化します。 この原理は波動共鳴装置にも関連しますがA点、B点の場の共鳴です。二つのトライアングルの一方をチンとならして他方を近付けますとワーンとウナリ共鳴音を生じます。A、Bそれぞれのポイントに特殊電磁コイルを配しそれにある種の周波数を交互に作用させると場全体が共鳴するのです。

  このように「水」はその中に含まれている成分しか注目していなかったこれまでの物質化学から、波動情報や共鳴という波動科学とでもいえる視点で見直してみると、心という非物質の波動と大変深く係わっていることが分かってまいりました。

 

  [水と神道]

 波動は英語でWAVE,VIBRATION,SURGE(サザナミ),INSPIRE(ネンパ)などといくつのも表現がありますが、想いが通じ合う男女の波動や、量子力学でいう振動数含めた広義な波を「波動」といってます。この波動の性質は @ 伝わる(情報伝達) A影響を受ける(場を作る)B共鳴する(いたわり共感し合う) C反射する(反発する) D干渉する(打ち消し合う)E周波数が高いほど吸収される(高次な意念ほど共有される) F逆位相波は打消し合う(怒りには笑いが妙薬) という性質を持ちますが人の社会現象も殆どこれで説明がつくようです。

  波動の性質の中でも共鳴という現象がこれからの時代を拓く大きな切り口になって行くと直感されます。というのは情報の媒体である水があらゆる生命体に存在するし地球自体が水の惑星であり、明るい祈りや希望という意識波動が水に転写され共鳴されると地球規模の大きな変化が起こると思われるからなのです。肉体の細胞も感情に共鳴し、器官も感情に共鳴するから心の在り方次第で病になったり癒されたりもします細胞の65%を占める体の水が意識波動と共鳴していると思えるからです。仮に意識はどうあれ健康水なるものを飲んでさえいれば良いというものでなくて、人の想いが体内水つまり60兆個の全細胞に影響を与えるのです。
水道水より無論、良質な湧水の方がいいのですが、両手で水の入ったコップをくるんで、血液がサラサラ流れるイメージや、純正な満月をイメージして「ありがとう、ありがとう」と念を込めて病人に与えてやってみて下さい。だまされたように回復傾向に向うか痛みが和らぐのです。飲めない病人ならば部屋の四隅上方に軽く撒いてみて下さい。 こうした風景はキリスト教の洗礼や密教の潅頂、神道の結界を思い起こします。古人聖者は水への意識の波動転写と、その聖水が空間場に作用する、ありていにいえば空気中の湿気水分にその意識波動を転写する知恵を既に知っていたのです。

  波動転写の実験で水以外のセラミックス、ガラスなど固体物質に転写を行なったことがあるのですが殆ど旨くいかず、転写が効果的であったのは桧材、絹、コウゾの紙、それと前出のバイオカルムでありました。固有情報を持った良質な波動情報を固体にインプリント(転写)出来るのならば、その固体を身に付けたり身近な処に置いたりまた持続的に作用することになります。 その典型が神社仏閣で戴くお守りや、おふだであります。 今でこそ物質経済主義のせいかプラスティック製のお守りもあるようですが、その昔は上述のインプリント可能な素材ばかりでした。
 こうした波動感応素材は結晶内部の間隙水や結晶水(有機物と分子構造的に結合している水)に情報がインプリントされます。バイオカルムの場合は、その表面に存在するアルミナウイスカーという結晶に波動転写を受けた水を含ませ結晶構造水化させたり、結晶構造水に後から波動情報をインプリントさせたりします。この情報を持つ結晶構造水は液体水分が乾燥した状態でも情報がホールディングされているのです。たとえば岩石はバーナーで長時間加熱しているとやがてパチンと割れますが、これは内部の構造結晶水が気化し内部圧力が高まって破壊される現象で固体内には液体ではない構造結晶水も存在するのです。つまりいずれにしても大和古来より伝わる素材は科学的に大きな意味があることをあらためて認識すべきです。

  神社の巨大な御神木がある処は必ずといっていいほど良質の湧水がみられます。幣立神社、麻賀多神社、玉置神社、鹿島神社ほか、これらの湧水は波動計測してみても「いのちの水」といえそうです。また巨大神木があって湧水が無いという処は掘削すれば必ず聖水が出てまいります。 地下水は龍骨列島日本の血管であり、エネルギースポットには必ず神社仏閣があります。 御神木はその地場のエネルギーを、地下水脈を通して日本列島全体に伝え合う経穴とでもいう地点の目印です。

  神道に限らずミソギの習慣は今日でも残されておりますし、なんとユダヤの古来の習慣でもあります。村の病人や精神患者の医師でもある神主・ミコさんが、患者から受けた悪想念をみそぎ水に転写して流れ取り去る自己浄化の方法で、精神と身の清さを維持させる古来からの神法でありました。 塩は神道においては浄めという意味合いもありますが、むしろ邪念などから身を守る防御シールドのようです。 水に塩やミネラルを少量添加したほうが波動情報は転写しやすいのです。日本から海水淡水化プラントをアラブにもっていってもそのまま飲むのは日本人だけで、現地の人は塩のはいった海水をチョピッと混ぜて飲んでます。感覚的に体が欲しているのでしょうが、波動転写という意味合いでも良質なミネラルが入ったほうが情報は転写しやすく、純水よりミネラル水の方が体にはいいといえます。 

高野山近くのクアハウス「湯の里」には何回か行きましたが、ここの地下水は相当に塩分が高く分析値によれば母親の羊水成分に近く、原始の海洋水が地殻に封じ込められたとの説もあります。かのクアハウスではランは1年中咲き放しで、その水で育てた水槽の小さな鯉も1年で数10cmの成魚になっております。オーナーの重岡さんは啓示でその空海の地の水を平成に入って掘り当てたといってますが、掘削の後、水を若狭の海に流して日本沿海を浄化せよとの霊示で採取深さの違う二種類の水を海に注いだところ金色と銀色に輝いたそうです。この二種の金水と銀水を波動計測したところチャクラに関連する大きなエネルギーがあるようで、使用する方の意識によっては大変な聖水となるようです。ここから熊野道に入った処に玉置神社があるのですが、ユダヤの三種の神器、その一つ「マナの壷」が納められているとのいい伝えもあるところです。この神社は、水に関係するようで重岡さんも霊示でこの神前にてある徳度を受けたようです。 
マナの壷は日本の「三種の神器」の一つ「八坂の匂玉」に相当しますが、玉の露 相撲の露払いに相当する「水」の意象で、月読の神が関連します。   天照大神が太陽を意象し、火でありエネルギーであり渦であり宇宙真理に己の心を写す宇宙曼荼羅としての神器「鏡」です。須佐之男はカタチ、鉱物、塩に意象され物質界そのものをも意味します。物質解の究極真理を得るため断ち捌き究極まで分断して解を求める「剣」に相当します。心でいえば勇気や科学する心に相当します。

月読みは「玉」ですが統一次元に向けた「法(水)」としての修法の次元、玉の緒なる伝える役割を持つものと言えましょう。                   

右手の五大「いざな氣(意識)」と左手の五大「いざな身(物質)」とが波動交流し合体した中道の姿が「神道の柏手」であり「仏法の合掌」を意味し、「今」を生き生きと生きる調和の取れた姿を表します。

ダビデの六鉾星は調和・自然・水を意味しこれらと共鳴します。ちなみにコップの下に紙に書いた六角形の図形を置くだけで水の味も変わって参ります。密教の印では胎臓界印が水盤のカタチであり六鉾星と等価で万物調和、自然界横方向のバランスを意味します。一方五鉾星は神人合一の縦方向のヒト神化を意味し、神火であり進化の「陽」のエネルギーや渦、飛翔する鶴や鳳皇がシンボルです。また密教の印では金剛界印として表現され、天空に向う大願の飛躍、アセンションアップを意味します。(細部は小論「渦それは神化なり」参照) この五鉾の火(陽)と六鉾の水(陰)の合体を以てカミ(火水)と謡し、神前に供えるのが日本の慣わしとなっているのです。

  ダビデ六鉾星は雪の結晶形と同じカタチの亀甲紋で水神や、水・海に深い拘わりを持ちます。 厳島神社の市杵島媛(イチキシマヒメ)も海(万物一切の「産み」の言霊意象)に関連した神様ですが、彦火火出見神と結婚された豊玉姫も大綿津見(海神)の御娘であり海と拘わり、弁財天様に到っては三つウロコの御神紋は正しくダビデ六鉾星とカタチも同等であります。 

  「乙秘めにエイッと気を入れよ」とは'97.6.11の啓示でありましたが、音という言霊に秘められた精神エネルギー(音秘)に改めて論者は真剣に目をむけはじめたのです。                           
   
21世紀の神性児を産みだすのは乙姫(女性)であり音陽眼(オトヒメ)というアジーナチャクラを開くのは「女性の言霊」であり、これからの世は母性社会だなと直感いたしました。 また乙にノの気(エイッという手刀)を入れれば神数「九」となりハクト(八九十:つまり混乱から統一へ導く世界)の「統(十)」につながるミロクの橋渡しであります。 ちなみに八(弥)とは現生界のヒト精神域であり、この荒い精神性を持つヒトを神人界(霊止:ヒト)へと繋ぐ次元が、「九」のミロクの働きであります。                                                                 
 
観音菩薩の観音とは、音を観ると書きますがこの見えない音こそ波動の理解の一つです。 私達の意識は資本主義競争社会から地球共生社会に変わりつつあります。そしてその純正にして愛と感謝と調和の意識波動が「いのちの根源である水」と感応し、その水は場を作り広げていきます。

 21世紀の新地球はヒトの良質な意識波動から始まり、その情報は水を媒体として全地球上に広がって行きます。21世紀 アクエリアス(水瓶座)の世紀に入って、もはや表層の自分を変えたり建前社会に作り笑いをすることは何の意味もありません。本質自己を変えろと 内奥からの声は次のようであります。

『幸福の秘訣、それは仕事を楽しみ生活を快なるものとして浸り切ることである。その今の連続が他の生命体に共鳴し 快進化へと導く』  ('98.7.13)

  どんなことでも「常に楽しいと浸りきる」ことがポイントのようです。

                ―以上―