松田:このスピーカーを最初に聴いた時、何か面白いなと感じた。おおらかだし、元気もいい。それにダブルウーファーのスピーカーというと音が鈍いというか反応の速さが今ひとつな場合が多いと感じているんですが、これはシングルウーファーのスピーカーを聴いているみたいな気にさせられるくらい低音の歯切れがいい。
古谷:そうそう、おおらかで元気がよくて、それに音楽にすんなり入っていける感じで違和感がないところが気に入りました。
高橋:ヌケが良くて変な癖も感じない。ステージの奥行き感なども良く表現出来ていると思う。私には良きアメリカンサウンドといった印象に聴こえるね。
岡田:私は映像が専門で音の事はそれ程詳しくないのですが、でも何かスピーカーが鳴ってるっていう感じがしないというか、自然な感じは良くわかりますね。
仲嶋:音の通りが良くて声がスッと出てくる。屈託も感じない。各ユニットのつながりも非常にいい。今までのホーンスピーカーでよく耳にするのはホーンの音ばかりが前へ前へと抜け出してきて聴いていて疲れるというパターン。でもこいつチョット違うぞって。
平本:ああ、そういうのありますね。ヌケはいいんだけど、ドライブ感とかを感じられないっていうか、低音が弾まない。躍動感が感じられない名ばかりのホーンってヤツですね。
仲嶋:でもこのKlipsch、ホ−ンの音とウーファーの音が揃っている。どちらかが主張するのではなく一体感が感じられる。
松田:それぞれのユニットがバラバラに鳴っていませんよね。綺麗に音が浮かび上がる感じがする。
仲嶋:そうなんです。実は今、私自身ホーンスピーカーを使っていてホーンのヌケの良さを活かしてダイレクトな音を出したい、でもホーンばかりが主張しても音楽はまとまらない、ウーファーの音と揃って初めて音楽になる。そう思っているんですが、これはそういう音がする。ウーファーが置き去りにされていない。
高橋:RF−35は高能率のホーンの良さを犠牲にしないように、クリプシュはウーファーをダブルにして全体をまとめたんだ。
古谷:なんだかホーンスピーカーに対する考えが少し変わった様な気がします。
平本:僕はR&Bやヒップホップなんかが好きでよく聴くんだけど、このスピーカーで聴いていると自然と体がのってくるんですよ。
松田:わかります、その感覚。こういう楽しいスピーカーが出てきて、音楽は楽しいよってみんなに伝わっていくとすごくいいですよね。
仲嶋:じゃあこの良さを広めなきゃ。
松田:ええ、広めますよ。 平本:僕もお薦めします。
全員:是非一度、聴いて欲しいスピーカーですね。