誠山会の収支報告書によると、政治資金からキャバクラの飲食代が支払われたのは2回で、いずれも静岡県浜松市内の繁華街にある同じ店。2009年7月に2万2000円、9月には1万6500円を支出したと記載され、領収書も添付されていた。
産経新聞の取材に対し、小沢氏の事務所は「選挙応援にあたった秘書の出張中の活動に伴う膨大な領収書が存在し、それらを整理する際に精査しきれず、秘書の私的な領収書が紛れ込んだと思われる」とし、「事務的なミスであり、秘書には返金させた上で、速やかに収支報告書を訂正する」とコメントした。
政治資金の不適切な支出をめぐっては昨年11月、小沢氏系の議員グループ「一新会」事務局次長を務める松木謙公農林水産政務官(51)の関係政治団体が、09年分の収支報告書に元秘書のキャバクラ代5万5000円を一時計上。その後、訂正していたことが明らかになったばかりだ。
また、民主党では09年にも、江田五月法相(69)や川端達夫衆院議院運営委員長ら5議員の政治団体が、03〜07年分の収支報告書にキャバクラやクラブの飲食代を「政治活動費」として計上していたことが発覚している。
こちらは連発!!
今村雅弘衆院議員(64)=自民、比例九州=の政治資金管理団体「鉄輪21・政策研究会」が、東京・歌舞伎町でのキャバクラ代金約12万円、東京・赤坂での手品バー代金約63万円を同団体の組織活動費から捻出していたことが2009年10月に発覚。昨年12月にも同団体が東京・新橋駅近くのキャバクラで使った約5万2000円を政治活動費の「飲食代」として支出していたことが分かった。いずれも今村議員は同席しておらず、“夜遊び”した個人が不適切な支出として団体に返金した