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豊川誕　転落人生を演歌で「助けます」

: 再々デビューの思いを語る豊川誕（撮影・峯岸佑樹）

　７０年代のアイドル歌手豊川誕（５２）が演歌歌手として２８年ぶりにＣＤをリリースすることが１６日、分かった。演歌歌謡曲「愛は咲き頃」（ニューセンチュリーレコード）を２１日に発売し、歌手としての再起に挑む。

　２４歳の時に「愛したら最後」で再デビューも、一時の人気は戻らなかった。その後は、旅行会社や芸能プロダクションなどを経営。また、０３年までに覚せい剤使用の疑いなどで４度の逮捕歴があり、刑務所では２度の自殺未遂を起こした。

　ポップスを捨て、演歌を選んだことに、「ゼロからのスタートという意味で決意しました」。再々デビューのきっかけは知人の紹介で、歌にはまだ自信がないというが「今は歌えることの幸せを感じます。歌手に戻り、人の温かみを思い出しました」と目を赤くした。歌唱力を取り戻すために、昨年９月からボイストレーニングを重ねている。

　転落人生を歩んできた豊川だが「今の私は『歌』で麻薬などに溺れている人を少しでも助ける使命があると思います」。今後については「どうこう言える立場ではない。地道に音楽活動が出来ればよいです」と話した。

　［2011年1月17日8時30分　紙面から］