ハングルに変えた医学用語、漢字が復活

 4年前に漢字語ではなく韓国語の固有語中心に見直された医学用語が再び漢字語に戻された。固有語に変更された「ヌンアル」「チラ」「コルムチプ」がそれぞれ「眼球」「脾臓(ひぞう)」「膿瘍(のうよう)」に戻されるといった具合だ。

 今年1月1日に施行された韓国標準疾病死因分析(KCD)の第6次改定案では、2007年の第5次改定で固有語の名称に変更された医学用語の相当数が再び漢字語へと戻された。

 特に臓器名称は大部分が漢字語に戻され、第5次改定で固有語表記となった「コンパッ」は「腎臓」、「ノプチョクタリピョ」は「大腿骨」、「ムルプ(ひざ)」は「膝」、「タンダンイプチョンジャン(硬い口の天井)は「硬口蓋」に統一された。

 また、子どもがよくかかる「手足口病」も、固有語の名称を組み合わせた「ソンイプパルピョン」ではなく、漢字音の「スジョククビョン」が公式名称となった。

 担当官庁である統計庁のソン・グムヨン統計基準課長は、「第5次改定で無理に固有語の単語に変えたことで、聞き慣れない単語が公式名称になるなど不都合だとの指摘があった」と背景を説明した。

 第6次改定の責任者を務めたソウル医大の池堤根(チ・ジェグン)名誉教授は「大韓医師協会の医学用語集を最も重要な参考資料として、医療界で支配的に使われる名称を基準にした」と語った。

 一方、医療界にある程度浸透していることが明らかなケースに関しては、漢字語が固有語に変更されたケースも多い。今回の改定では「手指」「口腔」「円孔」などが固有語に変更された。

金慶和(キム・ギョンファ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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