カンセコ兄、飲酒運転でまた逮捕　弟は“薬物”で有名なホセ

　“お騒がせツインズ”の暴走が止まらない。ＡＰ電によると、メジャー通算４６２本塁打のホセ・カンセコ元外野手（４６）＝元アスレチックスなど＝の一卵性双生児の兄、オジー・カンセコ元外野手＝元近鉄など＝が１５日、米フロリダ州タンパで飲酒運転のため逮捕された。

　今度は飲酒運転か−。球界関係者は、そう思ったはずだ。“武勇伝”に事欠かない兄弟は、０１年にナイトクラブで大立ち回りを演じ、そろって暴行罪で執行猶予の有罪判決を受けた。兄オジーは０３年に違法な筋力増強剤ステロイドを所有していた罪でまたもや有罪判決を受け、「弟になりすまして弟の妻のベッドに入ったり、テレビドラマに出演したりした」と米国で報じられたこともある。

　一方の弟ホセも負けていない。８９年は家庭内暴力を受けたとしてエステル元夫人から三くだり半をたたき付けられ、再婚後の９７年はジェシカ元夫人にも暴力をふるって有罪判決を受けた。

　０５年は選手たちの実名を列挙して大リーグ薬物汚染の実情と臆測を描写した暴露本を出版し、続編の出版も検討中だという。近年はボクシングや総合格闘技などのセレブマッチでも派手な負けっぷりを披露。また、兄と同じように０８年は違法な薬物を米国内に持ち込もうとした罪で有罪判決を受けた。いったい、この兄弟はどこまで突っ走るのだろうか。

　◆兄は０発…　カンセコ・ツインズの兄オジーは８３年に投手でプロ入りし、後に外野手に転向。メジャー３年（アスレチックスとカージナルス）で通算２４試合、打率．２００、０本塁打、４打点。近鉄（９１年）でもブライアントらの陰に隠れ１軍出場はなく、２軍の３８試合で打率．２７７、８本塁打、２７打点。０１年まで独立リーグでプレーした。ホセは８６年にアスレチックスで新人王。ＭＶＰ１度（８８年）、本塁打王２度、打点王１度、球宴６度。０１年まで通算１７年（６球団）で１８８７試合、打率．２６６、４６２本塁打、１４０７打点。