大阪名門映画館・梅田ピカデリー、31年の歴史に幕
16日、31年の歴史に幕を閉じた「梅田ピカデリー」 |
大阪・梅田の名門映画館として親しまれた「梅田ピカデリー」が16日、31年の歴史に幕を閉じた。最終日は全4スクリーンで「武士の家計簿」など5作品を上映。午後9時35分に全上映が終了すると、静かに閉館のときを迎えた。
「最後の忠臣蔵」を鑑賞した大阪市の会社員男性(41)は「子供のころ『E.T.』を見に来た。閉館するのは寂しい」と思い出が残る劇場の最後を惜しんだ。
4スクリーンで計1918席を有する同館は、1980年3月にオープン。94年には、映画「シュート!」で主演のSMAPが舞台あいさつ。観客が殺到し、全スクリーンを開放するという伝説を残した。最盛期には年間約100万人を動員したが、近年はシネコンの台頭で50万人程度に減少していた。
[ 2011年1月17日付 ]
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