ランキングボードがクルクルと音を立て、7人が銀色の回転扉から勢いよく飛び出す。国民的人気を誇ったチェッカーズと「ベストテン」が合体し、珠玉の5枚組DVD−BOXが完成だ。
初出演は1984年2月23日。活躍が期待されるアーティストが紹介されるコーナー「今週のスポットライト」で「涙のリクエスト」を披露。以来、放送終了直前の89年8月24日まで出演を続け、数々の名シーンを繰り広げた。
同作に収録されている映像は、ほとんどが初の蔵出し。「涙−」で初の1位に輝いた84年3月29日にボーカル、藤井フミヤ(48)らの母校・福岡県久留米市の南筑高校から行った生中継。同年7月19日にフミヤがイメチェンを図り、トレードマークとなっていた長い前髪を断髪するシーンなどお宝映像が満載だ。
6年間で全21曲(DVD収録は20曲)が、史上5位の157回ランクインした。1位獲得は51回で、歌手、中森明菜(45)に次ぐ2位。84年9月20日には「星屑のステージ」で9966点の得点をマークした。西城秀樹(55)が「YOUNG MAN」で記録した9999点(満点)に次ぎ、ピンクレディーと並ぶ歴代2位タイ記録も持つ。
「ベストテン」のDVD−BOXでは、一昨年12月に発売された山口百恵さん(51)の永久保存版が大ヒット。70年代の“象徴”が百恵さんならば、80年代半ば以降はチェッカーズだ。
販売元のポニーキャニオン関係者は「彼らはベストテンに出て、世の中に認知された。そういう意味でも、切っても切れない縁がある。母校からの生中継が強い印象を与えたように、彼らが80年代中旬の番組を花開かせた」とシリーズ第2弾への“起用”を説明した。
特典映像では解散直前の92年11月20日のTBS系「音楽的−LA」に出演した際の歌唱&トークシーンも収録。青春時代をともに過ごした30、40代はまぶたが、胸が、熱くなること間違いない。